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第31話

「ぅくぅっ!はぁ、はぁ、はぁ…」 「おい、止まんなよ。ほらっ!」 ラントアが自分の体内にガルーを受け入れようと腰を落とすが、準備すらまともにさせてもらえなかったそこに受け入れるにはさすがに無理があった。 それを分かっていながら、ガルーは腰をぐっと押し上げて、ラントアの中に無理矢理自身をねじ込んでいく。 「うぁああああっ!」 ラントアの口から悲鳴が溢れ、なんとかその苦しみから逃れようと、ガルーの胸に両手をついて体を離そうとする。 「逃げてんじゃねーぞ!」 ガルーは上半身を起こすと、ラントアの腕を掴み上げた。 「ガ…あぁああっ!!」 腕を引っ張り上げられ、一瞬はその身の浅いところまで抜かれかけたのを今度はその腕を下げられ、ガルーを体の奥まで一気に受け入れたラントアはその名前を呼ぶこともできず、悲鳴が口から突いて出た。 「ぜってー逃さねえ。なあ、このまま俺のモノになれよ。国も何もかも捨てて…スーラも捨てて、俺とどこか遠く、俺達の事を知らない場所に二人で行かないか?」 「俺…には…スーラ…がいる…っあああああああああああ!!」 ラントアの答えにガルーはその腕を激しく動かした。 自分の意思とは関係なく揺さぶられる身体に、口はだらしなく開き、涎と悲鳴とも喘ぎとも言えぬ声が溢れ出る。 「やめて…くれっ!」 ラントアの必死の願いに寧ろ自分を受け入れない事を悟ったガルーの怒りが爆発した。 「やめろ、だと?」 「ガルー?!」 「お前は俺の気持ちを知っていながら、この約定と行為で俺を縛りつけた!それを今更やめろ?!」 「そうじゃない!この状況をやめてくれと言っただけだ…お前を受け入れないなんて言ってない!」 「だが、お前の奥深く、俺の届かないそこにスーラがいる。どんなにお前が俺を受け入れていると言っても、それは所詮約定の為。」 「それはだって、俺とスーラ、そして俺達の子を守る為に、お前と約定を交わしたのだから。」 「俺の気持ちを分かっていながら、お前はその身体を使い、スーラを守れと言う…俺は、スーラを守りたくなんかないっ!いっそこのままサンクリウスと共にいてくれればいいとさえ思っている。この国に帰って来ないままでいてくれれば…」 「ガルー…俺は探しに行く…スーラを…俺一人でも探しに行く。」 「行かせない…と言ったら?」 「行くよ。お前をこの手にかけても…俺はスーラを、そして産まれてくる子を探しに行く。」 「俺にこんな風にされていながら…よく言う。」 「それでも、それでも俺しかあいつを守ってやれない。あいつの国を滅ぼし、その全てを奪った…だから、俺があいつを、スーラを守る!」 「させねえって言ったら?今この場でお前のその四肢を切り落としたら?或いはこんな風に骨を砕いたら?」 ガルーがラントアの腕を掴む手に力を入れる。 「ぐぁっ!!」 痛みに顔を歪ませ、肩で息をする。 「それよりも、この俺自身でその腹の中をぶっ壊してやろうか?」 掴んだ腕を再び動かし出し、ラントアが頭を振って抵抗するが、ガルーは気にせず寧ろ激しさを増していく。 「イけよ!俺を奥まで受け入れ、イけっ!」 「ああああああああっ!!」 全身を震わせ、ラントアの体から力が抜ける。 それをガルーはその胸にしっかりと受け止め抱きしめた。

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