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※第63話
お互いの服を脱がしている間も、ずっとキスをしている。なにも気にせずキスを出来る事は、美風とアリソンにとってこの上なく特別なものとなっていた。
二人が全裸になると、二人ともが既に興奮の兆しを示している。
「ミカ……」
愛おしそうに美風の名を呼び、アリソンはお互いの性器を擦れ合わせる。それだけで美風はイッてしまいそうになり焦った。
「あ……ぁ……そんなにしたらイッてしまうから」
「なにも遠慮しなくてもいいんだ。イキたいだけイケばいい」
アリソンの美声が耳朶に吹き込まれる。性に関しては昨夜は除いて、まるっきりの経験がない美風にとって、愛する者に触れられる事が余計に感度を上げてしまっていた。
「や……あぁっ」
ただ擦れ合わせていただけなのに、美風は呆気なく白濁液を噴き上げた。
一度出せば後は少しは楽になるだろうとアリソンはそう言った。確かに言った。それなのに、美風はもう三度もイカされている。アリソンは一度もイッてないのに。
それでもアリソンの見つめる青い目が、愛おしさと熱い欲の炎が灯っていると、身体と心は素直になってしまう。
「あ……でも……そんなに見ないで……くれよ」
美風の性器を口に含み、舌と唇でとてつもない快感を与えてくるその間、アリソンの目は美風の顔から一切離れない。穴が開くほどだ。
「気になるなら、ミカが見なければいい」
そう言ってアリソンは、美風が一番弱い亀頭部を強めに吸引してきた。
「あぁぁ!」
見ても見なくても、アリソンから与えられる刺激に耐えられるものではない。僅かに薄まった精液が、美風の意思に反して体外へと放出された。
胸元まで達した白濁液を、アリソンが丁寧に舐めとっていく。次にツンと上を向いた桃色の乳首に、尖らせた舌先でほじくるようにグリグリとされ、美風はたまらず声を上げてしまう。
「やぁ……あ……んっ」
ビリビリと電気が走ったように、美風の胸が大きく反る。昨日アリソンに、胸も感じられるようにとたっぷりと教えこまれた。おかげで息を吹きかけられるだけでも敏感に反応してしまう。
「すっかり胸も感じられるようになったな。俺は嬉しいよ」
「だ……だって、アリソンがぁ……」
両胸を指で捏ねられながらキスをされれば、達したばかりの性器はガチガチに勃ち上がる。
「でも……アリソンが嬉しいなら……オレも嬉しい」
などと言ってしまったばかりに、アリソンに余計な火をつけてしまった。
「ひゃあっ……やめ……いたい」
弄られすぎて赤く腫れる乳首。舐めるも擦るも、何をされても痛くて仕方がない。
「嘘は駄目だと言っただろ? ここから沢山溢れてるぞ」
アリソンの指摘通り、痛いのに気持ち良くてペニスからはカウパーが溢れて止まらない。
「ウソじゃない……痛いし……。けど……気持ちいい」
薄らと開けた瞼の向こう。満足そうな笑みを見せる悪魔がいた。
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