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第4話

「蒼くん、初めてなの?」 「は、はい……」  そうだ、俺はここで巧さんに気に入られないと、風俗で知らないおっさんにケツを掘られる……!  こんなにイケメンなんだから、わざわざ俺なんか抱かなくても選びたい放題じゃないの? とは思うけど、ノンケとセックスするのは思っているより大変なのかもしれない。  今の俺にも巧さんにも渡りに船だと思ってセックスして、俺の尻の虜にして、何とか掛けをオーナー権限でなかったことにしてもらう……ってことで良いんですか店長?!  話合わせてねとか言われたから何も言わなかったけど、店長は講習とか言ってたよね?! 俺やっぱ風俗で働くの?!  嫌だ! 自業自得だけど、すごく嫌だ……!  合っているかどうかわからないけど、やっぱりここで頑張って巧さんに媚びを売らないと……! ん? でも処女厨なら初々しい方がいいのか? わからない、複雑すぎる。  意を決して巧さんと向き合い、目線を合わせる。 「……巧さん、俺、初めてだけど、頑張ります……!」 「…………」  何か反応してよ! 恥ずかしいから! なに可愛こぶってんだよとか思われた?!   微妙な間が空いてから、巧さんがニコリと笑った。 「じゃあ蒼くんに頑張ってもらおうか。普通の風俗には行ったことある? 流れは大体同じだよ。まずはシャワーを浴びようね」 「は、はい」  そのままバスルームまでエスコートされる。  今日着ていたパーカーを脱がされて、上半身裸になる。恥ずかしくて、下を向いてしまった。 「綺麗なピンク色の乳首だね」  巧さんの指が、そこに触れるとビクン、と身体が跳ねてしまう。 「巧さん、恥ずかしいです……」 「恥ずかしがってる蒼くんも可愛いけど……じゃあ俺のも脱がして?」  バスローブの紐を解くと、肩から腕にかけて和彫りの刺青が入っていた。さすが若頭補佐、しっかり(?)ヤクザだ……!  刺青に気を取られていて気がついていなかったけれど、巧さんは下に何も履いていなかったのでガッツリ巧さんの巧さんを見てしまった。  えっ、勃ってないのにこのデカさ? やばくない? 勃起したらどうなるの? 俺の尻に入るっ?! 「そんなに見られると勃っちゃうよ」 「ご、ごめんなさい……!」 「謝らないで、後でガチガチにして蒼くんの中に入れてあげるからね」  巧さんが楽しそうに笑う。ガチガチにしてって、俺の尻、壊れるよね?! そんな楽しそうに笑わないで……! 「じゃあ蒼くんも脱ごうか」  巧さんが慣れた手つきでベルトを外し、スキニーとパンツを一緒に下ろす。 「あれ? 蒼くんパイパンなんだね」  そう、俺は全身脱毛に通っていたので全身つるつるなのだ。清潔感は大事かなと思って下の毛も思い切って無くした。まさか男にも披露する場がくるとは思わなかったけど。 「ふふ、ツルツルだ」  本来生えている場所を巧さんの指でなぞられる。 「あっ……」  敏感な場所をなぞられて、思わず声が出る。 下を向くと、若干勃ちかけているのが見える。うそぉ……! 「蒼くんはエッチだね。ここ、触られるのが好きだから脱毛したの?」 「ち、ちがいます……」 「でもここ触られちゃっただけで、蒼くんのかわいいペニスがビクビクしてるよ?」 「んっ、だってぇ」  そんな性器に近いところをやらしい触りかたされた、反応しちゃう……! 「これ以上触ってると、ここでヤりそうになるなぁ」  そんな恐ろしい言葉を言いながら、ペニスの根本の際どい所まで指でなぞられる。  そう思うならその指を止めて! お願いだから!

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