「ほら、そんなことされたくないでしょ？　だったらちゃんと言わなきゃ」 　そんなことって……ごめんなさい……話あんまり聞いてなかった……俺のアナルを縦に割りたいことしか……いや、縦に割れるって裂けるってこと？！　え？！　やばくない？！　嗜虐趣味も良いところだよ！　 「葵くんは良い子だからちゃんとおねだり出来るよね？」 　俺は頷いた。尻が裂けたら困るから……。 「た、たくみさん、さわってほしい……」 「うん、何処を？」 　非常に楽しそうな顔で優しくお腹を撫でられる。 　絶対わかってる……！　そこじゃないのに……！ 　お腹を撫でる手を取って、自分のでべちゃべちゃになった下着の上に巧さんの手を置いた。 「ここ……」 「ここ？　……どう？　気持ち良い？」 　下着の上から性器を握られる。 　……気持ち良いけど、布越しじゃなくて直接触って欲しい。 「んっ、たくみさん……パンツ脱がせて……」 　巧さんが俺の下着を下げると、先走りをだらだらと垂らす性器がぷるんと飛び出す。 　掌で性器が包み込まれて、鈴口をぐりぐりと弄られた。 「触るとまたいっぱい出てきちゃうね」 「はい……きもちいい……」 　ぐちゅぐちゅと卑猥な水音が、部屋に響く。 　巧さんと目が合うと、ゆっくりと顔が近づいてきてくちづけされる。 　角度を変えて何度も口腔を貪られて、身体の体温が上がっていく。 　きもちいい……きもちいいけど、……後ろも触って欲しい。 「あっ、……たくみさ、んっ」 「どうしたの？」 　キスの合間に、巧さんを呼ぶと至近距離で目が合う。 くっきりとした二重の、綺麗なアーモンドアイにドキッとしてしまう。 　いや、なんでこんなにドキドキしてるんだ、俺！ 「……後ろも、さわって、ほしいです……」 「良く出来ました」 　巧さんがローションを掌で温めて、指をゆっくりと入れてくる。 　 「セックスしたばっかりだから、すぐ入っちゃったね」 　違和感無くすんなりと入った指が、ぐちゅぐちゅと音を立てて俺のなかで動く。 「ここ、前立腺って言うんだよ。葵くんが気持ち良くなっちゃうところ」 「あッ！！」 　巧さんの指が前立腺をぐっと押すと、思わず声が出てしまう。 「ここ、触られると気持ち良いね？」 「あっ、ぁあっ……！！」 　容赦なくグリグリと前立腺を責め立てられて、頭が蕩けそうになるぐらい気持ちよかった。 「ぁんっ、たくみさ、きもちい……っ」 「ふふ、良かった」 　ちゅ、ちゅ、とくちづけされる。 　触れるだけのキスなのに、お腹がきゅんきゅんと疼く。 「葵くん、キスされるの好きなの？　キスするときゅうきゅう締め付けてくるよ」 「……んっ、はずかしいです」 「そう？　キスされるのが好きって、可愛いよ」 「かわいくな、んぅ」 　 　言い終わる前に噛みつくようなキスで唇を塞がれる。俺は目を閉じて巧さんの首に腕を回した。 　キスに夢中になっている間に、いつの間にかパジャマを脱いだ巧さんの屹立が俺の窄まりにぴたりと当てられていた。 「今日もいっぱい気持ち良くなろうね、葵くん」 　巧さんの性器がゆっくりと俺のなかに入ってくる。 　昨日より苦しくない分、内壁が巧さんのペニスの形に変えられていくような感覚がして身体に甘い痺れが走る。 「あっ、んっ……たくみさん……っ」 「あー、葵くんのなか、気持ち良い……」 「おれも、んっ、たくみさんの……きもちいぃ……ッ」 　一度奥までゆっくりと入れられたら、そのままペニスが抜けちゃいそうなほど引かれて、また奥にばちゅんとねじ込まれる。 　段々と荒々しく突き上がられて、息も絶え絶えになるぐらい乱れてしまう。 　自分の意思とは関係無く、甘ったるい喘ぎ声がひっきりなしに口から洩れて、思考がうまく働かない。 　正面から見る巧さんの快楽で歪む表情に、下腹が熱くなった。 　前立腺を性器擦られるのも、奥を突かれるのも、ずるりと俺のなかを出ようとする動きも、ぜんぶ、ぜんぶ、きもちよかった。 「はっ、あっ、も、むりぃ……ッ！　いく、いっちゃぅ……！」 「俺も……ねぇ、葵くん、中で出していい？」 「んっ、あっ、あぁっ……！」 　前を触られていないのに、ペニスから精液がだらだらと流れ出る。 　俺のなかにある巧さんのものも、ビクビクと震えるとお腹の中に熱いものが注がれた。