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第16話
しかし、あと180万円か。何だかこの調子だとすぐに返済出来そう……? 巧さんの気分次第だけど。
セックスしただけの男に、約200万円を支払ってくれるなんて、ヤクザってそんなに儲かるのかな? と好奇心をくすぐられる。
そういえばつけていた時計もスイスの高級時計メーカーの物だった。
俺もホストで売れた暁には、そこのメーカーの時計が欲しかったので間違いない……! 200万でひぃひぃ言っている俺が買えるような値段じゃないけど……。
スマートフォンで〝ヤグザ 仕事〟やら〝若頭補佐〟など検索してみるがいまいちピンとこなくて、巧さんの謎が深まるだけだった。
ついでに巧さんが言っていた縦割れアナルも検索しようと思い立ったが、血みどろの尻の穴の写真がたくさん出てきたらどうしようと不安になる。そんなの見たら倒れるかもしれない……。
でも、巧さんがそれを俺にしたがっているなら、解決策を見つけないといけないし……!
意を決して、検索バーに打ち込んで表示された画面を薄目で確認する。
とりあえずスプラッタな画像は表示されているようには見えないので目を開けた。
「………………えぇ〜?」
想像と違った!! 裂けてない!! 縦割れってそういうことだったのか……ていうかこんなになるまで突っ込まれたら本来の尻の穴としての機能が損なわれ……ない、だと……ッ?!
ふんふん、これはこれで正常に閉じられてるんだ……へぇー、人間の身体って不思議だなぁ……って何を感心してるんだ俺は!
俺の尻は生まれ持った形でずっといて欲しい。縦割れアナルにしようとしなくていいです、ホント……自分の尻の穴の未来を案じて、無意識のうちにお尻に力を入れてしまう。……二日間酷使したからか、ちょっと痛かった。
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