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第10話

「うう〜うわぁぁん、貴史に嫌われだぁ〜」  幸久さんは泣き出してしまい、貴史さんは寝室に閉じこもってしまった。  見るに二人共両思いであるし、推しカプの未来の為に当馬になろうと思ったのだが、上手く行かない。 「大丈夫ですよ幸久さん。貴史さんは幸久さんが大好きですよ」  そう肩を抱き寄せて慰める。  勿論幸久さんは『貴史は重くない!!』とムッとした様に言い返してきたのだが、それは此方が予想した切り返しであったのだが、貴史さんが返答を怖がり、目を瞑って耳を塞いでしまっていたので解らず、不貞腐れてそのまま部屋に籠もってしまった。  いやはや、二人共可愛すぎるなぁ。  申し訳ないと思いつつ、ニヤついてしまう。  自分の胸で泣いている幸久さんも可愛いし、推しカプであるが、普通に可愛いものは可愛いのでタチとしての自分も顔を出してしまう。 「好きにしろと言ってましたし、好きにしてしまいましょうかね?」  そう、幸久さんの耳元で囁く。 「だ、駄目だ。だってここ、貴史の部屋……」  幸久さんは流石に抵抗を感じるのか、少し距離を取ってしまった。  だが隠しても解る。 「興奮しちゃってるじゃないですか」  だって幸久さんの陰茎はビンビンである。 「貴史さんの部屋で僕に抱かれるのを妄想すると興奮しちゃいますか?」 「違う、そんなんじゃない」 「本当に幸久さんは淫乱ですね」  恥ずかしげに顔を赤くし、涙目で首を振る幸久さん。可愛くて虐めてしまいたくなる。 「貴史さんにも声を聴かせてあげましょうよ」 「え!? うわっ、橋田くんやめっ……」  僕は暴れる幸久さんを抱き上げると、貴史さんの寝室の前まで連れて行く。 「貴史さーん! 今からここで幸久さんを犯ますよー」  そう宣言する。  幸久さんは顔を真っ青にさせ、何を言い出しんだと言う顔をしている。  酔等、覚めてしまった様子だ。 「や、止めてくれ橋田くん。イヤだ!」  暴れて嫌がる幸久さん。 「どうして? セックスしたくて僕を呼んだんですよね? 僕とセックスしたく無いんですか? 結腸ガンガン突かれたいですよね?」  「……うう〜」  結腸ガンガンのフレーズに、幸久さんはうっとりした顔をし、少し悩んでしまっている。素直な人だ。  幸久さんは結腸ガンガン突かれるのが余程お好きらしい。  僕も大きい陰茎を奥まで突いて嫌がられる何処か善がってくれる人など珍しいので嬉しい。幸久さんの結腸で僕の陰茎チュパチュパして欲しい。 「で、でも貴史が寝てるから……」 「わかりました、じゃあ静かにしましょうね」 「う、うん……」  快楽に弱い幸久さんに耳元で囁やけば頬を染めて小さく頷く。  ああ、本当に可愛らしい。  好きだ。 「今日も可愛いアナルプラグを入れて来たんですか?」  耳元を愛撫しつつ囁やき、お尻を撫でる。  幸久さんはコクコク頷いた。 「自分で下ろして僕に見せて下さい」  そう囁やく僕に頷くと、自分でズボンを下ろし、よつん這いになってお尻突き出して見せてくれる。 「おや、今日も可愛い下着ですね。靴下止めのベルトがエロいですよ」  官能的な姿にペロリと舌舐めずりしてしまう。  本当にセクシーでエッチな人だ。 「アナルプラグも可愛いですね。ピンクでエッチです。自分で選んだんですか?」  ツンツンと、ピンクのガラス細工がついたソレをつっつく。  幸久さんはコクコクと頷いていた。 「こんなエッチな玩具を選ぶなんて本当に変態さんですね」 「うん、俺、変態……」 「こっちの可愛い乳首にピアスとかそのうち付けちゃいそう」  はだけさせたYシャツから覗くピンクの乳首がまた艶かしい。 「そうだ、そういう下着作ってみようかな。幸久さんがモデルとして着て下さいね?」  幸久さんはカッコイイから赤とか似合いそうだ。  ハイヒールとか履いて欲しい。 「怖い……」 「乳首ピアスは嫌なんですか?」 「うん……」  怖いと言う割には興奮している様に見える。幸久さんはドMだ。 「じゃあ先に此方を開発しちゃう?」  陰茎に手を伸ばし、尿道に指先を当てた。  もう先走りでヌルヌルである。 「アっ、尿道……」 「期待しちゃう?」   フフッっと笑いかけた。尿道も乳首もアナルも全部開発してあげたい。 「でも今日は道具が無いからまた今度にしましょう」  大人の玩具は今度一緒に買いに行けば良い。 「アッ……うん……」   耳たぶを甘噛みし、乳首を摘み、陰茎を軽くしごく。 「ヤァ…早く、アナル……虐めて」  お尻が我慢出来ない様子で、腰を揺らしてしまう幸久さん。快楽に弱くて可愛い。 「自分でプラグを押し出して下さい。そしたら入れてあげますよ」 「ンン……」  髪を撫でると、幸久さんは腹筋に力を込め、プラグを押し出そうと踏ん張る様子がまた可愛い。 「上手ですね。出てきましたよ」 「ウウッ…アッ……」 「もうちょっとですね」  なんて言いつつ、出てきた物をトントン押して中に押し込む。 「ふえっ、意地悪しないでくれ〜」  折角出そうとした物を中に戻され、困った様に眉尻を下げる幸久さん。 「ごめんなさい。今度は意地悪しませんよ」  ヨシヨシと頭を撫でる。  幸久さんはムッとしつつ、もう一度踏ん張る。 「ウウッ…ウ…アッ…」 「上手ですよ、もう少しです」 「押し戻すなよ!」  それを言っちゃうとフリになってしまうのだが、思わずアハと笑ってしまった。  コトリと、卵型のプラグが幸久さんのお尻から抜け、下に落ちる。  幸久さんはフーフーと息を整えようとしている様だ。 「良く出しました。ご褒美です」 「ウアァァァン!!」  息が整う前に、パクパクと物欲しそうにしていた幸久のアナルに自分を押し当て、一気に貫く。 「ああ、幸久さんのアナル。本当に気持ちいいですよ。名器ですね」  中は温かく包み込んでくれる様で、自分の様な凶悪じみたデカチンも奥まで招き入れてくれれる優しさである。 「アッ、奥まで…… 凄い! キモチイイ! アッアッ」  奥を突かれるのが好きな幸久さんは、バンバン激しく突くと高い声を上げて喜んでくれる。 「すごく可愛いですよ幸久さん。こんな幸久さんを貴史さんにも見て貰いましょうね」 「ふえっ……」  ニヤリと笑って、ドアノブに手をかける。   勿論、貴史さんは施錠していたが、手先は器用な方である。   鍵穴から針金を入れて、さりげ無く解錠しておいたのだ。   息遣いで解っていた。  ドアの前で貴史さんが自慰している事に。

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