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第6話

 朝起きたら、隣に、裸の人が寝ていた。  そんなことは、マンガではありがちかもしれないが、実際によくあることではない。少なくとも、俺の身に起こったのは、初めてだった。  どうして、そうなったか、思い出そうとするが思い出せない。  しかも、隣で、安らかな寝顔を見せているのは、女ではない。男だ。  ちなみに、俺に、その趣味はない。俺は、ストレートだ。  たぶん、普通に、ありうるパターンとして、「飲みすぎた」。それが、現実的だ。だが、俺は、深酒をするタイプではない。それに、酒には、わりあい強い。  しかし、隣で、無防備に寝ているこいつは、酒に弱いのかもしれない。  こいつは、モテるので、よく、男や女や女に飲みに誘われている。それで、へべれけに酔わされているらしい。  こいつは、誘うやつらの思わくなど気にしないのか、平気で酔わされて、正気を失っているらしい。無防備すぎて、危険だ。  危ないったら、ありゃしない。  平気で、街で、知らない人に話しかけてたとか、なんとか。  危ないだろ! その顔で!  しかし、なぜ、自分の隣にこいつが寝ているのかわからない。

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