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第13話 全員でお買い物へ:管理者・同居人のみんな

 いつもそうなんだけど、食材の買い込みは、自分たちでスーパーに行って買ってくる。 幸い、歩いていける距離にもスーパーがいくつもあるので、何かにつけて買い出しに行くことがよくある。 *  *  * 今日は珍しく、全員がそろっているから(注:彼女さんは定住していないので、今日はいません)、買い物に行こうかとみんなを誘う。 よっぽどのことが無ければ、みんな、ついてくるのだ。 オレにとっては、みんながオレに付いてきてくれることは、やっぱり、嬉しい。 もっとも、ちゃんとみんなの様子を伺って、出てこれるかを想定して、時間も 「あと30分後だな」 なんて余裕を持たせての提案なので、みんなも予め、予定を決めて済ませるものを済ませてくるので、支障なく外出できるのだが。 そこは、計算している。一応、管理者だからな。 *  *  * 通勤用の自家用車持ちなので、 買う量が多いと予想できるときは、やっぱり車で出ることになる。だいたい1回で1万円くらいの食材を買うことになるので、一人では持ちきれない。 それにみんなの食の好みが、けっこうバラバラなので、好きなものをメインに買わせることにしている。 …んだけど、他の人が食べているところを見ていることになるので、 (これって美味しいのかなあ…?) なんて思ってくれたりするといいなぁなんて考えてたりする。 スーパーでぐるーっと回るので、 鮮魚コーナーで、フライパンで焼くだけの魚の切り身とか、 缶詰で非常食&おかずの一品とか、 肉類では鳥牛豚各種や加工品などを、 ひと通りまわって、好みの食材を見て回るようにしている。 「いまが旬だから、この魚が出てきたね」とか 「これはビタミンEが入ってるから、サラダにして食べるとおいしいよ」とか 一言添えるようにしている。 これはウチの親の影響だよなあ…って、この歳で考えるようになった。 オレの親も、こんな感じで買い物や食事時など、いろいろ話を聞かされたもんだ。 基本的に「これは食べちゃダメ」というモノが無い。 小麦アレルギーの同居人には気を付けていたが、小麦以外でも口元がかゆくなるものはあるようで、本人が一番気を使うが、 みんなが好きなのでおやつもいつも買うのだが、食材はいつどれでも食べて良いことにしている。 せめて食事くらいは、ストレス無しに、自由に食べたいものだ。 だから食材と医療費は気にするなと言ってるところは、そこだ。 *  *  * 「これもいいっすか?」 ぽん…ぽん…とカゴに入ってくる食材。 成人済みの男の食欲だと、カゴ2つくらい、すぐにいっぱいになってしまう。 「これで…八千円くらいかなあ」 なんて笑いながら、 「じゃあ、今夜のおかずはなんにする?」 お惣菜のコーナーにまわって、すぐに食べられるものを選んでいく。 *  *  * 家の中での生活・作業・仕事まで出来るようになってしまうと、なかなか外に出る機会が減ってしまう。 気分転換を込めて、アナログでリアルな面のリフレッシュって、 こんな感じでたまにやってますよ。

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