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第3話

春。 受験を無事に終えた勇大は、翠璃ヶ丘学園の真新しいブレザーを身を包み、貼りだされていたクラス名簿を見ていた。 自分の名前をすぐ確認した勇大は、他のクラスの名簿に視線を移す。 「……あった……」 隣のクラスの名簿。 その中に、勇大は探していたその名前を見つけた。 『白川隆志』 『白い光束』と呼ばれているその人と一緒にサッカーが出来る。 勇大の胸は躍った。 入学後のオリエンテーションで入部届の用紙が配られると、勇大は即座にサッカー部と記入し、すぐに部活動に参加する事を決めていた。 早くあの走りを間近で見たい。 その一心だった。 担任に相談し、サッカー部の練習が放課後にあると知った勇大は、早速練習場所と聞いた第2グラウンドに向かった。

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