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第16話

隆志の家は勇大の家から電車で3駅先にあり、ふたりは駅のコンビニで弁当を買うと、隆志の家でそれを食べていた。 「お風呂入るよね?掃除してくる」 「俺も手伝うよ。ひとりで待ってるのも退屈だし」 「ありがと、じゃあ一緒にやろ!」 浴室に案内され、勇大は隆志と一緒に掃除をした。 「……狭いかもしれないけど、一緒に入る……?」 お湯を溜めていると、隆志がそう言ってくる。 上目遣いで可愛らしく言われ、勇大はドキっとした。 「合宿でも一緒に入ってるからいいよね…?」 「あ、あぁ、そうだな……」 状況が違うような気がしたが、勇大は断る理由もなかったので承知していた。 お湯が溜まると、隆志に手を引かれてふたりで浴室に向かう。 裸を見られるのは初めてじゃないのに、今日はすごくドキドキしていた。 「身体洗お」 「う、うん……」 隆志もドキドキしているのか顔が紅い。 ボディソープをつけたスポンジを渡されると、勇大は自分ではなく隆志の身体にそれを押し当てていた。 「勇大……?」 「せっかくだから洗わせて」 合宿では出来ない。 そう思った勇大は隆志の身体を洗っていく。 「……ん……ッ……!」 胸の辺りにスポンジを当てると、隆志が身体を震わせる。 「あ、ごめん、どこか痛むところあった?」 「ち、違うよ。ちょっと……気持ち良くて……」 「そう…なんだ…じゃあ、続けてもいいか……?」 見た事のない隆志の顔。 勇大はそれを可愛いと感じ、また見たくなってしまっていた。 「う……うん、続けてもいいよ……」 「分かった」 隆志が身体を震わせた辺りにもう一度スポンジを当て、くるくると動かしてみる。 「っあ……っ、勇大……」 隆志の泡に塗れたピンク色の突起が可愛らしく屹立しているのを勇大は見つけた。 (女の子と同じなのかな……) 経験はないものの、アダルトビデオで観たことはあるので、それで得た知識から想像し、そこをスポンジではなく指で摘んでみる。 「ひゃぁ……っ……」 大きく震えて崩れ落ちそうになった隆志を、勇大はすんでのところで受け止めた。 「変な声出ちゃった……」 「全然変じゃなかったよ。むしろ可愛かった」 「やぁ……っ!!」 勇大はその声をもっと聞きたくなって、隆志の背後に回ると両方の突起に触れてみた。 隆志はそれで先程より可愛い声を上げてくれる。 「…あ、身体洗わないといけなかったんだよな。でも、もう少し触っててもいい?隆志の可愛い声、もう少しだけ聴きたい……」 浴室で余計に響くいやらしい隆志の声に、勇大は興奮していくのが分かった。 「はぁっ、あぁ……っ」 隆志の呼吸がだんだん苦しそうになっていくところで我に返った勇大はその行為を止め、普通に身体を洗い始める。 「……ごめん、やりすぎたよな」 「そんなこと……ないけど……」 はぁはぁと息を上げながら、隆志は潤んだ瞳で勇大を見つめてきた。 「続き……お風呂上がったらしよ……」 「あ……あぁ、そうだな……」 (またあの声を聴かせてくれるんだ) 勇大は風呂上がりが楽しみになった。

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