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第17話

興奮を抑えながら隆志と風呂に入った後、勇大は隆志に案内されて2階にある隆志の部屋に来た。 和室のそこに別室から運んできた布団を2組並べて敷くと、隆志が顔を赤らめながら、 「勇大、さっきの続き……して……」 と言ってくる。 「苦しくなったら言えよ」 「うん……っ……!!」 着ていたスウェットを自分から捲り上げてその身体を晒けだす隆志に、勇大は先程よりも興奮してしまった。 「隆志……すごく可愛い……」 「ふぁぁ……あぅ……っ!」 布団に隆志の身体を倒すと、既に堅くなっているその突起の片方に舌を這わせる。 「や……ぞくぞくする……っ……」 ぴちゃぴちゃと音を立てて刺激すると、隆志の顔が一層赤くなり、勇大の心を更にくすぐった。 「隆志…嫌だった……?」 「ううん、嫌じゃないよ、むしろ気持ち良かったから……」 初めての経験に勇大は不安で仕方ない。 けれど、隆志はそんな勇大の顔を引っ張るといつもとは違うキスをしてきた。 「んぅ……んん……ッ……!!」 唇を啄みながら、舌で勇大の唇を舐めてくる隆志。 勇大もそれに応えて隆志と初めての唾液を交換し合うようなキスを交わす。 (隆志……こんなキス出来るなんて……めちゃくちゃやらしい……) キスをしながら漏れる甘い声もいやらしくて、勇大は聴き惚れていた。 「はぁ……っ、勇大のキス、気持ち良くてくらくらする……」 「大丈夫か?辛いならもう……」 苦しそうな隆志に、勇大は心配で声をかけた。 「やだ、止めないで。もっと勇大と気持ちいい事したい……」 隆志はそんな勇大の声に息を上げながらその腕を掴んで言った。 「隆志、そんな風に言われたら俺……我慢出来なくなると思う……」 「いいよ、オレ、勇大の事大好きだから大丈夫……」 抱きついてきたその身体と自らの身体が触れ合って、隆志も興奮しているのに気づく。 「隆志、俺とこういう事したいってずっと思ってた……?」 勇大はドキドキしながらスウェット越しでもその堅さが分かる隆志のに触れた。 「あぁ……ッ、うんっ、勇大の事、好きになって、勇大の身体見てたら身体中触って欲しくなって……っ……」 「そうなんだ…」 普段の愛らしい笑顔を浮かべている顔でもなく、試合の時の『白い光束』と呼ばれている時の顔でもない、自分だけに見せてくれているいやらしい顔に、勇大は息を呑む。 「嬉しいよ、隆志にそう言ってもらえるなんて……」 「あぅ……んん……ッ……!!」 スウェットの中に手を入れると、勇大は直に隆志の雄に触れる。 既に放出されたと思われる愛液で濡れた先端。 「隆志……すごい濡れてる……」 「ひゃ……ぁっ、勇大……何して……」 隆志のがどんな風になっているのかを見たくて、勇大は隆志の下半身から衣服を全て脱がせてしまうと顔を間近に近づけていた。 自分のソレとは少し違う、全体的に淡い色合いをした隆志の雄は勃ちあがり、発射口から愛液を垂らしながらびくびくと震え、更なる快感を求めているように勇大の目には見えた。 「…どんな味がするのかな、隆志の…」 「え……あぁ……ッ!!ゆうだい……ッ、やだ…ぁっ!!」 興味があった、隆志の性の味。 勇大は迷うことなく口に含むとその味を確かめていた。 「……何の味もしないけど、もう少しこのまましたい……」 「ゃあ……ん、あぅ……ッ……!!」 口の中でヒクヒクしているのが可愛らしくて、根元から先端まで舌で舐め上げてみると、隆志は身体を大きく震わせる。 「あ、あぁっ、ゆうだいッ、オレ、イッちゃう……ッ!!」 口で何度か扱くようにすると、隆志の雄はぶるる…と震えた後、勇大の口内に射精した。 「は……あぁ……っ、ごめん……」 勇大はその精を飲み干していた。 今まで味わった事のない不思議な味。 けれど、自分の行為で隆志が達してくれた事が嬉しくてたまらなかった。 「気持ち良かったんだな、隆志……」 「ん……うん、気持ち良かった……」 蕩け顔の隆志が愛おしくて、勇大は思わず抱きしめてその髪を撫でる。

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