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第23話
電車から降りると、ふたりは隆志の家に急いで帰宅していた。
電気もつけず、カーテンの開いた月明かりに照らされた隆志の部屋で、ふたりは抱き合いながらキスを交わす。
「駅に着かなかったらあのまま隆志の事、イかせてた…」
「あぁっ……、勇大の手、気持ちいい……っ……!!」
畳に隆志の身体を倒し、下着だけを脱がせて全体を濡らしている雄を扱くと、隆志が荒い呼吸をしながら可愛らしい声を上げた。
「隆志、イきそうになってる……」
勇大は身体をずらすと、今にも射精しそうなソコを口に含んできつく吸う。
「や……あんっ、ゆうだい……っ……!!」
勢い良く放出される精。
それを余すことなく飲み干すと、勇大は荒い呼吸を繰り返している隆志を抱きしめその髪を撫でた。
「勇大…あのさ…オレ…勇大とひとつになりたい…」
「えっ」
耳元で息を切らしながら話す隆志の言葉に、勇大はドキッとさせられる。
「オレら…もう付き合って1年過ぎたじゃん。だから……そろそろいいのかなって思って……」
顔を赤らめながら話す隆志。
勇大はそんな隆志を愛おしく思いつつ、浮かんだ疑問をぶつけていた。
「え、えっと、隆志は大丈夫なのか?具合悪くなったりしないか心配なんだけど。それと……挿れるとしたら俺が隆志に挿れていいのかな……」
「う…うん、体調は大丈夫だと思う。オレ……ちょっと慣らしたりしてるし……」
「!!!」
恥ずかしそうに話す隆志に、勇大は身体が熱くなるのを感じた。
(隆志…いつの間にそんな事を…)
妄想の中で隆志と結ばれる姿を想像した事もあったりした勇大は、隆志が自分でその後孔に指を挿れて悶えている姿を想像してしまう。
「隆志……やらし過ぎ……」
「ひぁ……やぁんっ……!!」
勇大は隆志を抱きしめたまま、その後孔に指をあてがっていた。
隆志が大好きだから、無理をさせてはいけないからと抑え込んできた欲求。
それが隆志の言葉で暴発した。
「本当だ、ココ、柔らかくて俺の指すぐ入りそう……」
「はぁ……あぅ……っ……!」
汗をかいているからという訳ではなさそうな後孔に、勇大は指を2本挿れようとする。
少しづつ、確実に呑み込んでいく隆志の身体。
「痛くないか?」
「う…うん……っ、ちょっと……でも続けて……」
苦しそうにしている隆志を気遣う反面、勇大は止めるつもりのない自分がいる事に気づく。
そうしている隆志も色っぽくて、そんな隆志をもっと見たいと思ってしまっていた。
「ん……っはぁっ、勇大のゆび……オレのより太くて気持ちいい……」
慣らすように抽挿を繰り返していると、隆志がそんな事を言い出し、ソコから愛液を滴らせる音を出しながら勇大の指の動きに合わせて腰を動かしている。
「お前……どこまでやらしいんだよ……」
「や……勇大……っ……んぁ……あぁっ……!!」
隆志のいやらしい姿に勇大は隆志の身体を気遣う事も忘れ、指を動かすスピードを速めてしまっていた。
「隆志、こっち触ってないのにイッてないか……?」
「ひゃぁ……っ、いわないで……」
ふと見ると、隆志は雄を震わせその先端からだらだらと精を流していた。
萎える事なく涙を零している姿に、勇大は堪えられなかった。
「……っ、悪い、隆志……」
着物の脱ぎ方はよく分からなかったので下着だけを脱ぎ、着物の間から既に堅くなっている雄を出すと、指の代わりにソレを押しつける。
「え……ぁ……あぁぁ……っ……!!」
指で慣らしていたからか、隆志の身体は勇大をすんなり受け入れていった。
「隆志……っ、ごめん、止められない……っ……!!」
目の前で苦しそうにしている隆志を見ているのに、その熱さと強い締め付けに勇大は腰を動かすのを止める事が出来なかった。
「はぁっ、あぅっ、勇大……っ……!!」
動く度に着物が着崩れて、その白い首筋や鎖骨が露になっていく。
恍惚とした表情を浮かべ、隆志は勇大に舌を見せてキスをねだってきた。
「隆志…」
「あ……んんっ、んふぅ……っ……」
勇大はそれに応えて隆志の口内に舌を絡める。
ぢゅ、ちゅる、と唾液の音を響かせるようなキスを交わすと、勇大は達しそうになった。
「隆志…イきそう……っ……!!」
僅かに残っていた理性で、勇大は隆志の身体から出るとその腹に向かって射精していた。
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