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第3話

まさか、兄もゲイだった...? 僕は戸惑いも隠せなかった、でも、ジュン名義の兄のゲイビに興奮してしまう自分もいる... 最低だよね(TT) 兄は変わらず、優しい。 義母はパートだし、父も出張でいない間、ちょくちょくいつものようにLINEを来れる。 「ちゃんと飯、食ってるか?」 他愛もないLINEだったりするけど。 僕は兄と違い、部活はしてない。 義母の帰宅前に僕は帰宅した。 学校でため息。 友達の雄大に 「なにため息ばっかついてんの?女?」 とニヤニヤ言われた。 (だったら良かったんだけどね) 「別に、次のテストヤバいかも、て、そんだけ」 テキトーに誤魔化した。 「好きなやついるんなら、悔いのないようになー」 女受けする雄大が何処か余裕たっぷりで言った。 「悔いのないように、ねえ...」 相手が実の兄、となるとなかなかそうもいかないんだけど。 ふと、兄のアパートに行ってみたくなった。 まだ2回しか兄のアパートに行けてはない。 部活とバイトで忙しいと聞いてたから。 ふと、連絡を入れず、兄のアパートに行こう、と思いついた。 制服のまま、3駅。 兄のアパートまでにコンビニに寄り、飲み物やお菓子を買った。 インターフォンを鳴らし、少し隠れて、兄が出てくるのを待った。 しばらくして、ドアが開いた。 「...春樹、どうしたんだよ」 「暇だったし、母さん遅くなる、て事だったしお腹空いたから」 と、 「夏樹。どしたん?」 兄の背後から知らない男の声がした。 兄と同じくらいの背丈のイケメンな男。 「あ、ああ、弟の春樹」 「へー、弟!?そういや少し似てるかも」 「大学の友達の航太、入ったら?」 兄に促され、部屋に入った。 1DKのシンプルな部屋。 以前、2回来たとき同様、片付いてた。 「なにか飲むか?」 兄の夏樹に言われ 「あ、色々買ってきたんだ」 大学の友人らしい航太、て人が 「俺の分もあるー?」 と俺の肩を抱くようにしてコンビニの袋を覗き込んできた。 「航太」 兄が窘めるように言って 航太が離れた。 キョロキョロと部屋を見渡してると 「どうした?」 と兄に聞かれ 「ううん、別に」 「母さん、遅くなる、て、どれくらい?」 「わかんない、夕飯、買って食べて、て連絡きた」 「正直、父が出張中とかは母さんはあまり食事を作らないし、雑なんだけどね」 「そうなん、早く言えよ」 時計を見ると16時を回ってた。

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