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第13話

トイレの便器に立った。 既に誰かが用を足してた。 視線を感じる...。 ふと見ると俺を見ながらそいつちんぽを扱いてた...! ヤバい、早く済ませなきゃ、と慌てていると 「手伝ってやろっか」 とちんぽを直し、20歳くらいかな、の男が近寄ってきた。 水着なんで、ほぼ下着姿、裸みたいなもんだ。 兄ちゃんみたく、そいつは腹筋鍛えてる。 僕は特に部活もしてない、スポーツよりゲームが好きな、170センチ、50キロのヒョロい体。 髪も栗色で女ヅラでかなりコンプレックス...。 「け、結構です!」 用を済まし、水着を直した。その瞬間。 いきなり、手首を掴まれ、個室に入れられた。 「声出すとバレるぞ」 と言われて、そいつの手が僕の水着の中に。 ちんぽを掴まれた。 ヤバい、ヤバいよー! 「春樹ー、あれ?春樹いないのか、おっかしいな」 雄大の声。 思わず、 「雄大!雄大、助けて!」 個室から叫んだ。 「春樹、いんの!?」 ドンドンドンドンドン、雄大がドアをノックした。 チッと舌打ちし、そいつがドアを開け、足早に消えた。 「雄大、雄大...!」 個室から出るなり、思わず雄大に飛びついた。 「変なことされなかったか?大丈夫か?」 よしよし、と頭1つ下にある俺の頭を撫で、慰めてくれた。 「...少しされた...されかけた」 僕が言うとギュッと僕を抱きしめ、 「あの変態野郎め、もう大丈夫だからな」 と言ってくれた。 「気を取り直して泳ご!春樹」 僕の手首を掴み、トイレから2人飛び出し、夕方までプールで遊んで過ごした。 念の為、帰りは兄ちゃんに迎えきて貰った。 別れた航太さんが車を買い換えるから、と安く購入したのらしい。 2人が会うのは嫌だ、と言うと、僕も一緒に連れていってくれた。 「隠し事するような事はなにもないよ笑」 と2人は笑ってた。 兄ちゃんには内緒にして欲しい、と雄大に頼み、 「わかった」 と先に雄大を送り、帰宅した。 兄ちゃんに 「大丈夫だったか?なにも無かったか」 「ある訳ないじゃん、心配症すぎ、兄ちゃん笑」 と笑って誤魔化した。 兄ちゃんの事だから、ついて行かなかった自分を責めそうだから...。

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