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第15話

夏休みの期間、雄大から宿題、一緒にやろうと電話がきた。 「写させて、の聞き間違いじゃないよね?」 「あ、バレた?」 案の定か、と笑った。 だったら、と 「兄ちゃん、バイト休みいつかな、兄ちゃんいる時にしよ。大学行ってるくらいだし、僕も教わりたいし」 「いいけど...今、兄ちゃんと住んでんの?」 「うん、ちょっと訳ありで」 ふーん、で終わった。 「兄ちゃんに休み聞いたらまた連絡する」 「位置情報も頼むわ」 「オッケ」 と電話を切った。 兄ちゃんは居酒屋で賄い食べてくるし、僕は兄ちゃんが作っておいてくれたカレーを食べた。 兄ちゃんの帰宅は夜11時。 ゲームして時間潰した。 ガチャ、と鍵が開き、 「ただいまー」 兄ちゃん! 「おかえりなさい!」 と兄ちゃんに駆け寄った。 「お疲れ様、疲れた?」 「平日だし、そこまで」 と、兄ちゃん。 「兄ちゃん、バイト、次、いつ休み?」 「明日だけど」 「明日かあ」 早速、雄大にLINEした。 明日かよ、急だな笑 と帰ってきた。 「誰にLINE?」 「あ、友達、普通の」 「普通の、て?」 僕を後ろから羽交い締めするように抱きついてきた。 「高校の友達だよ」 「悪友の変な奴か、プールん時の」 (プール...思い出したくないこと、思い出しそう...) 「夏休みの宿題、手伝って欲しくて」 「そういうことか」 と、頬っぺにキスされた。 「教えてくれる?」 「いいよ」 兄ちゃんの笑顔に。 「あっちも」 「あっち?どっち?」 「受けのセックス」 兄ちゃんは何故か、タチしかさせてくれないんだ。 「それはダメだ」 「なんで」 「なんででも」 そう言うと、シャワーを浴びに行った。 また僕がタチかあ...。 嫌じゃない、嫌じゃないけど、色んな兄ちゃんが見たいし、僕でもっと感じて欲しいんだ。 シャワーから上がると、おいで、と手招きされ、ベッドに座る、兄ちゃんの隣に腰掛けた。 互いに体を寄せ合い、キス。 次第に舌を絡ませ、濃厚なキスに変わる。 兄ちゃんを横たえると覆いかぶさり、またキスしながら兄ちゃんのTシャツを脱がせる。 互いに脱がせ合いし、全裸になる。 兄ちゃんの首筋、胸元にキスの嵐。 そして、フェラも出来るようになったので、69。 そうして、体を反転させ、ローションで兄ちゃんのアナルを解すと挿入した。 兄ちゃんが次第によがり始め、色気が増す。 「あっ、あっ...」 僕の腰つきも激しくなっていき、兄ちゃんも自分の勃起を握ってる。 しばらくピストン運動してたら、 「イきそう、イッてい?」 と掠れた声で聞かれ、 「僕もイきそう...!」 と、ほぼ同時に果てた。 裸で抱き合って眠ってたら、玄関のチャイムが鳴った。 昨夜、遅くに寝たので、眠い目を擦りながらスマホ見たら、雄大から何件も電話やLINEが来ていた。 慌てて、同じく眠たそうな兄ちゃんを起こした。 「雄大が来た!起きて!」 ガバッと兄ちゃんが起きた。 ヤバいヤバいと互いに服を着て、転がってたローションを隠した。

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