20 / 25
第20話
「あるよ、俺と付き合わなければ、シュン、ここにもいなかった」
「それはお互い様なんじゃ?」
「そうかもだけど...」
マコもマコなりに悩み抱えている事を知った。
少しは心開いてくれたのかな。
それから3カ月の月日が経った。
タクマは18歳になり、売春宿から卒業した。
トウマ、エイジが17歳なので、父さんもリョウとカズヤに新しい子を探してこい、とプレッシャーを掛けてるみたい。
カズヤと寝てた時に教えてくれた。
「いつまで俺たち、飼われたまんまなんだろ」
セックスを終え、俺と同じく素肌でカズヤが呟いた。
次の日、セイヤさんが来た。
もちろん客として。
いつも大量のお菓子や飲み物を持って来てくれるのは変わりない。
3カ月の間、俺が受けになった事がある。
いつもの計算ずくの甘えではなく、セイヤさんに甘えた。
話しをなんでも聞いてくれる、優しいセイヤさんにいつの日か心を奪われていた。
そうして、抱いてほしい、と頼み、抱いて貰ったんだ。
傷を舐めあうみたいなセックス。
それでも良かった。
今日もまた。
「これ、みんなで食べて」
と袋を沢山。
みんなに渡し、2人で個室に入った。
すぐに互いに立ったままでセイヤさんの服を脱がせた。
セイヤさんに抱かれたあと、俺はセイヤさんにボヤいてた。
「俺はいいんだ、けど、みんながずっとこんな生活続けていくのか、てそれが心配...」
素肌のまま、セイヤさんに抱きしめられ、頭を撫でられた。
「カイはいつも人のこと考えてばかりだな」
そう言って頭を撫でた。
「そうかな...」
セイヤさんはにっこり微笑むと服を着た。
今日は暇なのかノックもないのに、ちょっと仕事やり残してるから、とセイヤさんは帰っていった。
会社経営、て言ってたな、とふと思い出した。
ともだちにシェアしよう!