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第20話

「あるよ、俺と付き合わなければ、シュン、ここにもいなかった」 「それはお互い様なんじゃ?」 「そうかもだけど...」 マコもマコなりに悩み抱えている事を知った。 少しは心開いてくれたのかな。 それから3カ月の月日が経った。 タクマは18歳になり、売春宿から卒業した。 トウマ、エイジが17歳なので、父さんもリョウとカズヤに新しい子を探してこい、とプレッシャーを掛けてるみたい。 カズヤと寝てた時に教えてくれた。 「いつまで俺たち、飼われたまんまなんだろ」 セックスを終え、俺と同じく素肌でカズヤが呟いた。 次の日、セイヤさんが来た。 もちろん客として。 いつも大量のお菓子や飲み物を持って来てくれるのは変わりない。 3カ月の間、俺が受けになった事がある。 いつもの計算ずくの甘えではなく、セイヤさんに甘えた。 話しをなんでも聞いてくれる、優しいセイヤさんにいつの日か心を奪われていた。 そうして、抱いてほしい、と頼み、抱いて貰ったんだ。 傷を舐めあうみたいなセックス。 それでも良かった。 今日もまた。 「これ、みんなで食べて」 と袋を沢山。 みんなに渡し、2人で個室に入った。 すぐに互いに立ったままでセイヤさんの服を脱がせた。 セイヤさんに抱かれたあと、俺はセイヤさんにボヤいてた。 「俺はいいんだ、けど、みんながずっとこんな生活続けていくのか、てそれが心配...」 素肌のまま、セイヤさんに抱きしめられ、頭を撫でられた。 「カイはいつも人のこと考えてばかりだな」 そう言って頭を撫でた。 「そうかな...」 セイヤさんはにっこり微笑むと服を着た。 今日は暇なのかノックもないのに、ちょっと仕事やり残してるから、とセイヤさんは帰っていった。 会社経営、て言ってたな、とふと思い出した。

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