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第12話

元気になり、3人は仲良くエッチをした。 リクとカイは特に溜まっていたので、何回も何回も。 「ソラ、看病ありがとうな、大変だったろう」 行為を終え、ベッドで3人は仲良く裸でくっつき合った。 リクがチュッとソラの唇に優しく可愛いお礼のキスをした。 カイも左のソラのほっぺに可愛く優しいキスをする。 「う、うん...」 ソラには隠し事が出来たようだ。 まだ、恭一が2人の看病を手伝ってくれたことを言えていない。 ましてや、恭一にキスされたなんて言えない。 慎重で口下手な性格のソラは戸惑っていた。 それからほんの2日後。 両親も帰ってきたようだ。 両親が買ってきたお土産をソラはお礼に渡したい、と思った。 「ねえ、これ、恭一さんにも渡しいかない?」 偶然にもリクからの助け舟が来た。 3人は恭一に会いにコンビニに向かった。 しかし、ソラの様子がどうも変だ。 「ぼ、僕は外にいるから、渡しておいでよ」 「なに言ってんだ?気を使わなくていいよ、ほら、ソラも来なよ」 カイに引っ張られ、結局、3人は恭一の元へと歩み寄る。 「これ。両親の旅行土産です。よかったら」 リクが紙袋に入った和菓子を恭一に差し出した。 「よかった、すっかり良くなったね」 「えっ」 「凄く熱も高かったし、ソラも心配していたよ、凄く」 リクとカイは顔を見合わせ、そして、2人はソラを見た。 消えて無くなりたい...そんな思いでソラは俯いていた。 「...どういうこと?ソラ」 「ソラと2人で看病したんだ」 「...ソラ?」 くん、が付いていない事に、2人はようやく気がついたようだ。 突然、ソラは走ってコンビニを抜け出した。 リクとカイが、ソラ!と声を上げたが立ち止まらなかった。 2人は急いで、ソラを追いかけた。 「ソラ!待てよ!」 必死に走るソラだったが、体力を無くし、 公園で立ち止まった。 「どういうこと?ソラ」 しばらく無言のソラに、リクは近くの自販機で3人ぶんの飲み物を買うと、1本をソラに差し出した。 「とりあえず、座って、ソラ」 ベンチに促すと、リクの隣にソラが腰掛け、遅れて、隣にカイが座った。 すぐにリクはオレンジジュースを開けて飲み始めたが、ソラのぶんはいつまでも手のひらに包まれたままだ。 「なにかあった?ソラ」 カイもジュースを飲み始めた。 「...怒らない、て約束してくれる...?」 「怒らないよ」 リクとカイの声がハモる。 「...実はね。リクとカイを看病したのは僕じゃないんだ。恭一さんなんだ」 2人はきょとん、とした。 「僕、2人が苦しそうなのを見て、どうにかしなきゃ、て...コンビニに買い出し行ったらね、恭一さんが着いてきてくれて、恭一さんが看病してくれたんだ...」 2人はジュース片手に。 「...なんだ、そういうこと」 そう言って微かに微笑んだ。 「ソラ1人じゃ、大変だと思ったんだろ」 リクがポンポン、愛おしい瞳をし、優しくソラの頭を叩いた。 「そ、それだけじゃないんだ」 「ん?」 長い沈黙のあと。 「...キスされたんだ」 その瞬間。 「キス!?」 リクとカイは同時に叫び、立ち上がる。 「なんでまた」 「わ、わからない。2人があまりに苦しそうだし、どうしたらいいか、わからなくって、動揺していたら...」 2人が困惑した表情を浮かべ、ベンチに座り直した。 「ソラは悪くないよ、ソラからした訳じゃないんだろ?」 「そうだけど...」

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