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第84話

リクとソラは互いのベッドに座り、リクが瞬から借りたコミックを読んでいる中、カイは2人を交互に見ながら、どう切り出すか、と胡座をかいている。 「リク、これの次の巻はー?」 「んー、多分、今、俺が読んでるやつ。ちょっと待って」 「り、リク、ソラ!」 同時にリクとソラがカイを見た。 「ふ、2人に話しがある。り、リクはある程度わかるかもしれないけど...」 「もしかして、上手くいった?」 リクの微笑みにカイは真っ赤な顔で頷いた。 「なに?なんの話し?」 リクは瞬、カイは大輝と付き合い始めた事をソラだけが知らなかった。 「そ、その...ソラには申し訳ないんだけど...」 カイの躊躇いがちな口調にソラは首を傾げた。 「待って。まず、俺から話す」 リクが読んでいたコミックをベッドに置き、きょとん、としているソラを見つめた。 「ソラは俺たち3人で恭一さんと付き合いたい、て言ったじゃん?ごめん、もう無理なんだ」 「...どういうこと?」 「例えば、今までお菓子が1つ余ったとして。いつもカイがそれを奪っては食べた。いつもソラが泣いた。俺が3つに分けて、それから、食いもんの事で争う事もソラが泣く事もなくなった」

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