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ハルとの朝食
翌朝はハルと朝食に出たが、食欲が湧かなかった。
バイキングで最小限のおかずを取ってなんとか口に入れるくらいであった。
「ユウト、大丈夫?体調悪い?」
ハルがユウトの顔を覗き込んで心配そうに見上げた。
「いや…寝不足なだけ。大丈夫」
「そっか、昨日も遅くまで騒いでごめんね。今日は早めに寝よ!」
「…う…うん」
早めに寝たとして、悠斗の憂鬱な時間が早まるだけである。それを考えた悠斗は益々食欲がなくなった。
「なぁ、体調悪かったら九条先生に相談する?」
「!!…いや、大丈夫だから!ほら、食えるから!」
九条の名前が出た途端、悠斗は姿勢を正して元気に振る舞った。
できるだけ九条から離れていたい。
この合宿があと1泊あるなんて信じられない。
今夜もまた九条のイヌとして部屋に行かなければいけないなんて…
------それでも
「あんま無理すんなよ?ユウトが元気じゃなきゃオレが困る!」
「なんだよそれ」
ハルを失わずに済むなら、それでいい。
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