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主人の呼び出し④*

「口淫も下手で、主人の言うことも聞けない。調教し甲斐のあるイヌだ」 「…あ、あぁあっ、ッ…っ!」 息をつく暇もなく続くバイブによる責め苦に、悠斗は次第に言葉も出せず痙攣するだけになった。 「さて、お仕置きは何にしようか。ほら、好きな玩具を選べ」 悠斗の目の前にオモチャ箱の玩具が散らばされた。 どれも異様な形をしていて、どれを選んだとしても悠斗が啼かされることは間違いなかった。 「…あぅう…っ」 悠斗は首を横に振ってなんとか否定の意を表す。 「どれも味わったことがないから選びようがないな?全部試してみるか」 「…ッ…!やっ、こ、これ…ッ!」 最悪の事態になる前に悠斗が選んだものは、一番細い金属だった。 細長く、緩いカーブを描いた形状で先端に丸い突起が3つ連なっていた。 悠斗がそれを選んだのはそれが一番小さかったからで、それがどのように使われるものなのかはわかっていなかった。 「ほう?尿道バイブが好きか」 仰向けのまま力なく痙攣を続ける悠斗の脚をおさえ、九条は細い金属の先端を悠斗の尿道に擦り付けた。 「ひっ!?な、なに…!?」 何度も射精をしたその先端はトロトロで、尿道バイブは華液を纏って先端の穴につぷりと入り込んだ。 「ひぁあッ!?!?」 つぷ、つぷ、と三つの突起が順に尿道に侵入し、ゆっくりと先端を掻き回された。 「あぁああっっ!!痛ッ…やっ、やぁッッあぁあ!!!」 あまりの衝撃に悠斗は暴れ、なんとか挿入を阻止しようと九条の腕を掴んだ。 言葉にならない悲鳴をあげながら、闇雲に腕を引き剥がそうと引っ掻いた。 「学習しないな、主人に爪を立てるなと教えただろう?」 お仕置きとばかりに尿道バイブがずずずと深く潜り込み、前立腺の裏側まで到達した。 尿道バイブの先端をトントンと叩けば、前立腺が直接刺激される。 「あ゛ぁあッッ!!?やッ!!あッあッ!!」 悠斗は息も絶え絶えに悲鳴を上げて悶える。 九条は尿道バイブから手を離し、振動のスイッチを押した。 「あ゛ぁあっ!?やッあぁあッあーッ!!」 尿道の内側から直接前立腺を刺激され、悠斗は悲鳴を上げながら転げまわった。 九条は加虐的な笑みを浮かべながらその様子を観察していた。 「滝瀬、許してほしいか?」 「あぁぅ…ッ!ゆ、る…ッ…てぇえ…ッ!あぁっ」 「それなら言ってごらん。君はオモチャで感じてイってしまう淫乱だって」 「…ぁあッ…!お、おれ…はッ…おも、ちゃ…ッ…で、イッ…ちゃ…っ…らん…で…ッ」 「聞こえない」 「い、…いんッらん…っ…ですッ!!」 悠斗は考える余裕もなく叫ぶように台詞を吐いた。 言い終わると、尿道と蕾のバイブの振動が止まった。 「…っ、は、ぁ…ッ…あぅう…っ、も…ぬいてぇ…ッ」 振動が止まっても腰は無意識に揺れ、バイブが前立腺にあたってはビクンと痙攣した。 「君が従順なイヌになればお仕置きは終わる。どうすれば主人が満足するか考えて動け」 「…ッ…う、うぅっ…」 悠斗は床を這い、九条の足元に擦り寄ると九条を見上げて懇願した。 「ごひゅ、じ…さまの…ッ…いれ、て…くださいッ!!」 「いい子だ」 九条は悠斗の髪を撫でた。 悠斗は自ら伏せの体勢を取り、九条に向けて腰を高く上げた。 白い尻尾の生えたバイブが揺れ、イヌが餌を前に悦んでいるようだった。 九条はその尻尾を引き抜くと、自らの欲を奥まで貫いた。 「あぁあっ!あぅ、あ、あっ!!」 「気持ちいいか?滝瀬」 「…いっ…!せんせ、の…ッ…気持ちい…っ!」 悠斗は九条の望む台詞を吐き続けた。 これはお仕置きから逃れるためで、自分の気持ちじゃない。 そうどこかで建前を作りながら、九条に従順なイヌを演じた。 九条の欲が入り口から最奥まで大きくピストンされ、奥を突かれるごとに尿道のバイブがコツンとあたり悠斗の悲鳴をあがる。 「あぁっ!!あっ!アッ!!」 指で尿道バイブの先端をトンと突けばまた悲鳴があがりビクビクと身体が震えドライオーガズムを迎える。 「あぁぅッッ!!」 何度も射精したはずの悠斗の欲はまた充血し、尿道バイブの先端には堰きとめられた華液がトロトロと伝っていた。 「いい子になったご褒美に最高に気持ち良くしてやる」 九条は尿道バイブのスイッチを入れ、先端を持って揺らしながらピストンを繰り返した。 「ああぁうッッ!!!あッ!!あぁーッッ!!」 何度も空イキし、獣のように啼きわめくことしかできなくなると、九条は悠斗の身体を反転させて仰向けにした。 「"ご主人様イかせてください"、だ。言ってみろ」 九条は悠斗の顎を持ち、顔をこちらに向かせた。 「…ご、ごしゅ、っじ、さま…ッ…んあぁッ!!」 またビクンと身体が大きく波打ち、空イキした。 「ひ、イ、イキたいぃ…ッッ!!イかせ…ってぇッッ」 もう意識も朦朧として、性欲の求めるままに悠斗は懇願した。 「いい子だ、悠斗」 九条は悠斗の名を呼び、愛おしそうにキスをした。 尿道バイブをゆっくりと引き抜き、欲を蕾の最奥まで貫いた。 蕾の中で九条の白濁が流れ込み、バイブが抜けた瞬間堰きとめられていた悠斗の華液が溢れ出た。 「ひゃあぁああ…っ…ああぁう…っ」 力なく叫び、ドクドクと溢れる精液は止まることなく流れ出た。全身の力が抜け、精液はやがて尿へと変わりマットを濡らした。 「あぁ、粗相をして。馬鹿犬」 「…っ…め、…なさい…っ」 悠斗は薄れゆく意識の中で許しを乞いながら気を失った。

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