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部活動一日目(2)

「まぁ、記事の内容はもうすでに決まってるから。タイミングや場所は、佐々木君に任せるよ。」 「え?決まってるんですか??」 「もちろん、最初のテストが終わったら、体育祭。夏休みは運動部の大会。秋は移動教室が一年はあるからね!君には、同じ一年を担当してもらう事になるからね!」 「いや、オレ。文章書くの下手なんですけど・・・」 「そしたら、写真だけでも大丈夫だよ。 君が撮ってきた写真は使えるから」 「は、はい・・・。」 期待してるとよと、微笑まれたのになぜか背筋に冷たいものを感じた。 な、なんでだろう・・・?なんか、黒い・・・。 けど、自分の写真を褒められるのは嬉しい。カメラも小さなデジカメと腕章を部から支給されたから、これで思う存分写真が撮れる!!この腕章は絶対になくしてはいけないらしく。学校内外で、写真を撮るときには絶対着用しなければならないらしい。そんな設定あったんだな・・・。 今日は、もう活動はないからと残っていた先輩と顔合わせだけすませて、翼は学校を後にした。 新聞部発行の腕章がない者の撮影は、すべて盗撮とみなされて在校生なら、一週間の停学。それ以外は、警察への通報が暗黙のルールとなっている。 また、その写真が生徒会管理の元、希望者に月に一度販売されていたりもする・・・。そんな写真を撮る権限を持つ新聞部へ、毎年入部希望者が後を絶たない為既存部員からの紹介でしか入部を受け付けていなかった。 今年入部した、翼を除いては・・・ 「田貫。今年は、我が部始まって以来の売り上げが期待できそうだな。」 「ホント、こんな顔の黄瀬君、中学から担当してた僕ですら見たことないや~。部長、いい子入りましたね」 ふぅ・・・。なんか、疲れたなぁ・・・。今日、部室に残っていたのは部長の他に二年の田貫先輩。部長と似たような空気をまとっていたなぁ・・・。暗くなり始めた空を見上げながら、晩ご飯の食材を買いにスーパーへと急いだ。

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