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伊集院先輩
一般生徒が立ち入れない場所に入れるのってなんか特別で嬉しいなぁ。
しかも、意外と狭い!!書類棚で部屋のスペースが占領されていた。
生徒会メンバー全員座れるようではあるが・・・、なんだか狭い。
思っていた以上に狭い。
だから・・・
近いんですけど!!!!!!!!!!!!!
いや、マジで。
ホント、顔が近すぎる!!
授業前だから、このあとの英語の予習をしてるんだけど・・・
内容が頭に入らない・・・。
イケボが、イケメンが・・・しかも、なんかいい匂いする。
「・・・翼、聞いてるのか??」
「は、はい!!」
「なら、ここのスペル間違ってる。」
「え、あ・・・ホントだ。」
やっば、せっかく教えてくれてるのに集中しないと!じゃないと、オレがモタナイ・・・。
自分のほっぺをぺちぺち叩きながら、スペルミスを直している翼を、相馬が見つめていた事に翼は気が付かなかった。
「あっれー? 青桐君早いね。邪魔しちゃったかなぁ?」
「・・・いいえ。」
色々鮮やかな人物が、ドアを開けた。
おおお、ミュ・・・伊集院先輩だ!
ホント、この先輩、周りにキラキラしてるのみえるよなぁ・・・。
髪は、プラチナブロンドだし、肌も透き通るくらい白いし。伊集院カミュで、ミューミューなんて、ねぇちゃんと呼んでたけどさすがに本物見てしまったら、その呼び名では呼べない!・・・たまに言いそうになるけど・・・。
「僕の顔に何かついてるかい?」
色々考えてる間にじろじろと不躾に見てしまっていたようだ。
慌てて翼は、謝ろうとしたが先に行動したのは伊集院のほうだった。
「なんなら、もっとじっくり見てもいいけど?」
開いてた教科書たちの上に座った、伊集院先輩に顎を持ち上げられて思考が止まる。
もしや、これは顎クイ!?
ええー、さすがイケメン高速過ぎてなんでこんな事になってるのか神業
4K対応何ですか??毛穴が見えないんですが・・・????
やっぱ、光の粒子でも飛んでるのかな??
翼の思考は遥か彼方へ飛んで行っていたが、その図は見つめあってるようにしか見えない
「先輩、机に乗らない。 翼にも触らない!」
先輩の尻をぺちっと叩き、青桐は先輩の尻の下敷きになった教科書を汚れでも払うように叩いて閉じてしまった。
先輩に対してその態度はOKなのかな?? ちらっと、相馬を見ると目があって、ちょっとドキッとしてしまった。
「自習室が満室だったんで」
「お、お邪魔してます!!」
な、なんだ・・・? この変な緊張は!! やっぱ、一般生徒が入っちゃいけない所だからか? 相馬が怒られてら申し訳ないなぁ・・・。
「別に、青桐が一緒なら構わないよ。」
「あ、ありがとうございます!」
って、良いんだ!相馬効果凄い!さすが、相馬イケメン★
「「・・・」」
ポンポン
「青桐、がんばれよ。」
「・・・翼、そろそろ教室戻るぞ。」
生徒会室を出るとき、伊集院先輩に生暖かい目で見送られたけど、何だったんだ?ちらっと斜め横を見上げると、相馬と目があった。
「どうかしたか?」
「い、いや。何でもない。」
か、顔が熱い!!! この一ヶ月、最初に目の前で倒れた所為なのか何かと気に掛けて貰っていると思うんだけど・・・、まだ慣れない!!
ってか、慣れる事があるんだろうか??
あれ、そういえば伊集院先輩って何しに生徒会室に来たんだろう?
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