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試験の後のご褒美

試験も終わって、朝の勉強会はなくなり今日から相馬は弓道部の朝練が復活した。なぜか、それにオレは今付き合ってる。 まぁ、写真OKと言われたので遠慮なく撮らせてもらってるけど・・・。 正直、相馬の写真は新聞部に出したくはない。なんか、減る気がする。 朝比奈とか、黄瀬。伊集院先輩の写真はみんなに見て欲しくて部にバンバン出させてもらってるから、部長も相馬の写真が少ない事については特に文句を言わないでくれている。それに、オレが撮らなくても他の部員が撮ってるだろうし。 「考え事か?」 「え?」 いつの間にか、側に来ていた相馬に声をかけられて、最後の瞬間を見逃したことにショックを受けた。 「ああああ!! 見逃した!」 「・・・。途中から、指止まってたな。」 「ちょ!気が付いてたなら、その時声掛けろよ!」 理不尽な要望も、笑って相馬は軽く受け流し翼のオデコを指で突っついた。 「悩みなら聞くけど?」 不意に、微笑まれた事にもオデコを突っつかれた事にもびっくりして過剰に反応してしまった。 「うわ!!」 「・・・すまん。急に触って悪かった・・・」 「あ、いや。・・・びっくりしただけだから。」 顔の温度が一気に上がる は、恥ずかしい・・・。 なんか、咲紀と話してから・・・。なんだか、自分がおかしい気がする。 相馬との距離が、ちょっと照れ臭い。 「そうか。」 ・・・嫌じゃないから、困るんだけどね。 「そろそろ、着替えるから先に教室に・・・」 「ん?別にいてもいいだろ?」 照れるだのなんだの言いつつも、推しの久々の袴姿!見れる時にしっかり見ておきたい!!そういいながら、部室の方にまで着いて行く。 「・・・ついてくるのは構わないが、写真は撮るなよ。」 溜息一つ付きながら、目の前で道着を脱いでいく。 均等の取れた体躯。奇麗に割れた腹筋。弓を弾く為に鍛えられた背筋・・・ やばい!スチルで見るよりもカッコイイ!!しかも、脱ぐたびに動く筋肉! 少し汗ばんでるのもセクシーだ!  「・・・・翼。」 「何?」 「そんなに真剣に見られると、勘違いしそうだ・・・。」 「!!!!!!!!!!!」 い、今!耳に!! 耳になんか・・・え!?! 柔らかな感触と言われた内容に混乱している隙に、翼は部室の外に摘み出されていた。 「っか、勘違いってなんだよぉ・・・。」 先週末、咲紀と過ごして翼の考えは吹っ切れたところもあった。

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