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メール
「まぁ、おにぃ今日はお風呂に入ってゆっくり休んでよ。」
食べ終わった容器を片しながら、咲紀がキッチンの方へ移動していた。
どうやら、さっきまでの話題には戻らないでくれるらしい。
その事に、大分ホッとしたのか、ドッと疲れを感じた・・・。
「風呂入っちゃうとそのまま寝ちゃいそうだから、シャワーにする・・・。」
「わかった。 タオル用意しとくから、おにぃ先にどうぞ。 私も、部屋にお布団敷いてくる。」
そう言って、自分の使うはずだった部屋に咲紀は布団を敷きに行った。
ファミリータイプの間取りなので、自分の部屋の他に咲紀と両親の部屋が有る。それに、ダイニングキッチンにリビング・・・。正直、一人でここにいるのは少し寂しかった。
最近は、体育祭の練習のおかげで走ったりしてたから、あまり寂しさを感じなかったけど・・・。あと、あの三人のメルマガもある意味気を紛らわしてくれていた。
「あ・・そういや、携帯リビングだ・・・。 後で風呂から出たら充電しないとな・・・。」
案の定、風呂から出るとあの三人からの本日メガが届いていた。
「おにぃの携帯、鳴ってたから充電しといてあげたよ~。私もお風呂入ってくるね~」
風呂場の方へ向かった咲紀にお礼を言いながら
「おー、ありがと。 ホント、あいつらもマメだよなぁ・・・」
頭をタオルで乾かしながら、リビングで充電されてる携帯を確認する。
『今日は、おつかれちゃん!! 足、早く良くなるといいな!! リョウ』
『今日は、お疲れ様~。 怪我、早く治るとイイネ。 ハル』
『ゆっくり休めよ。 また、連絡する。 相馬』
ホント、見事に三人とも同じ時間か・・・。ん? 今日はもう一通メールが有る? 誰だろう??
『今日はご苦労様でした。 ゆっくり足のケガ治して、早めの復帰をお願いします。 新聞部:部長より P.S 今日、君が撮った写真とあの写真は後日データーにしたのをあげるけど、先に添付しとくね♡』
部長・・・。 あの写真て・・・まさか?!
添付されたデーターを見て、思わず声を上げてしまった。
「!! お、おにぃ!!? どうかした!?」
風呂場で用意してた咲紀が慌てて顔を出した。
咲紀に声を掛けられ、余計に焦って携帯をまさかの咲紀の方へ飛ばしてしまった。
うわぁぁぁーーーーーーーーーーーーーー!!!!!!!!!!!
飛んできた携帯を見事キャッチ
画面には、お姫様抱っこで運ばれる兄
運んでるのは、青い髪のイケメン
「・・・おにぃ。 携帯、飛ばしたら危ないから・・・。」
「え? あ、うん・・・悪い。ぶつからなかったか??」
「うん。大丈夫。 私、お風呂入ってくるね。」
携帯をそのまま翼の両手に、手渡され、咲紀は今度こそお風呂へ入っていった。
・・・え? 無反応?? あの画像見られなかったのかな??? それとも、あれ位普通なのか?? あれ、そうなのかな???まぁ、なんか変な風に咲紀に思われて無いなら、まいっか・・・。
・・・恥ずかしいけど、この写真ちょっと嬉しいかも・・・。
部長には、言いたく無いけど感謝しとこ。
その頃・・・
バッチリ画面を見てしまった・・・
や・・・ば・・・い・・・
後で、自分の携帯確認しなきゃ・・・。
転送ボタン押した私偉い。 ホント・・・・・・
顔面にシャワーを浴びながら、ひたすら叫びにならない叫びを咲紀は上げていた・・・。
やーーーーーーーーーーーーばーーーーーーーーーーーーーーーーーーーいーーーーーーーーーーーーーーーーーー!!おにぃーーーーーーーーーーーーが、尊すぎるーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー!!!!!!!!!!!
明日は、赤飯か!!!!?
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