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莉緒とリオ(3)(恭一 視点)

発見した時の莉緒は、男のモノで酷く汚され  莉緒自身の血で赤く下肢は染まっていた その目は虚ろで、白い裸体には桜の花びらが舞い散っている様だった・・・ 部屋に入るなり、窓を開けた相馬は 乱暴された莉緒を抱き上げ様と近寄った その途端、莉緒が錯乱した。そのまま部屋にあったハサミで喉を切ろうとしたのを、私が無理やり意識を奪い抱き上げた。 その時、私自身が昂っていた事に気が付いてはいなかった・・・。 待機していた医者に莉緒を受け渡し時、初めて自分自身の昂りに気が付いたのだった。 そして、そのまま私は守るべき存在を初めて汚したのだ・・・ あの男と同じように。 その後の青桐家の対応は早かった。 莉緒を病院へ連れて行っている間に、あの男は捕まり。 裏で糸退いていた伯父の姿は無くなっていた。 そして、退院した莉緒はリオで有る様になった。 身体の傷は癒えたのだが、心の傷は深く 事件の事を受け入れられず、新しい人格を産みだした また、それは恭一を毎夜ベットへ誘う様になった。 全ては、莉緒が受けた苦しみを快楽へ替える為の行為。 リオは、莉緒の願望。 だから、父や祖父と同じ髪色 そして、相馬に愛されるべき性別 そんな莉緒を哀れと思ったのか・・・、八月朔日は国外興行を理由に活動拠点を移すことにした・・・すべては、青桐家の指示の元。 あの日から、ずっと恭一はリオに囚われているのだ。 そのリオが望むのであれば、私は何で有ろうと叶えてあげよう・・・

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