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はぁ~ビバノノン♪
「ほら、相馬。大丈夫?」
「っつ!」
思った以上に熱を持っていた頬に、保冷剤の冷たさが気持ち良かったのか相馬が思わず出した声に、翼の心臓が跳ねあがった。
その声に相馬を良くみると、着ていた道着は少しはだけていて首から鎖骨にかけて一筋の汗が流れた。
!!!!!!!!!!!!!!
色気が!!!
「相馬様、報告は全て済んでいますので汗を流されてはいかがでしょうか? 佐々木様も、本日はこちらにお部屋を用意いたしますので・・・。」
「・・・そうだな。 翼、行こう?」
「う、うん・・・。」
って・・・、あの場の雰囲気で頷いてしまったが・・・
あれ、これってもしかして・・・。
初めてのお泊り?!!
まるで、旅館の様な大きな檜の浴槽を前に、翼は自分の置かれている状況に気が付いた。
と、とりあえず・・・風呂にはいってから考えよう!!
しっかし・・・広いお風呂だなぁ・・・。
いい湯だなぁ・・・ふふん♪
思わず、鼻歌を歌ってしまっていた所にドア越しに声を掛けられた。
「翼・・・? 着替え、ここ置いておくよ。」
「え・・・相馬? あ、ありがとう!」 き、聞かれた!?!!?
「・・・あまり長湯するなよ。」
案の定、笑いを含んだ声で言われてしまい湯船へ逆戻りしてしまった翼がゆでだこの様になってしまった。
「翼、大丈夫?」
そう言いながら、氷の入ったグラスを手渡される。
「あ、ありがとう・・・。 」
手渡されたグラスの中身を勢いよく空にし、サイドテーブルに置いた。
「食事もう準備出来るみたいだけど・・・食べれそう?」
肩に掛けていたタオルで翼の髪を拭きながら、相馬が翼の後ろ側に腰掛けた。
「え・・あ、相馬。自分で拭けるよ。」
「・・・翼、ごめん・・・。」
「・・・相馬。」
「翼を巻き込むつもりは無かったんだ・・・。」
拭いていた手が翼を抱きしめた。
え!?? あ、れ・・・??い、今、オレ・・・え??????
「そ、相馬?」
「あんな・・・ごめん・・・。」
「・・・相馬。」
前で組まれた相馬の手に、自分の手を重ねた。一瞬、相馬の手が反応したようだったがそのまま翼の手を握りしめた。そのまま、相馬の方に寄り掛かった。
「つ、翼?」
「・・・相馬、オレ腹減った。」
そのまま相馬の顔を見上げて、翼は笑った。
その言葉が聞こえていたのか居なかったのか・・・タイミング良く田中が食事の用意が出来たと呼びに来た。
「ほら、行こう?・・・そ、うま?!」
一瞬、翼のオデコに相馬の唇が触れた。
「行こう。」
差し出されたその手を翼を迷う事無く取った。その事が、相馬の気持ちを安心させた。
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