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グットラック

空港に着くと咲紀とウォルフが丁度搭乗手続きを済ませた所だった。 翼の姿を見るなり、咲紀が翼に抱きついた。 「おにぃ〜! 良かった〜、ちゃんと来てくれた。」 そう言いながら、その視線は鋭く翼の後ろにいる人物に向けられていた。 「来るに決まってるだろ〜? チケットも取ってあるのに」 抱きついてきた咲紀の頭を撫で、笑いながら翼がそんな事を言うので咲紀も毒気を抜かれた。 「つーくん、はいこれ。」 ウォルフが、翼の分のチケットとパスポートを渡した。 同じように、翼の後ろに居る人物へ、一度視線を向けた。 「青桐さん、遠い所を、翼を送っていただいてありがとうございます。 翼の両親に代わって私から、お礼申し上げます。 お帰りの際はどうぞおきをつけてください。」 咲紀がひっついた状態の翼の腰にウォルフは手を回した 「いいえ、わざわざ貴方様にお礼を頂かなくても当然の事したまでですので・・・。それに、翼とも長く一緒に入れましたので・・・」 ・・・ふ、二人とも顔は笑ってるのになんか空気が・・・。 「翼、今回の事改めてご両親にも謝罪させて欲しいと思う。」 そう言って、翼へ相馬が一歩近づく 「え? 相馬?」 「「………。」」 「その時に、ゆっくりまた話をしよう。」 相馬の手が優しく翼の頬を撫でた。 「翼、気を付けて、いってらっしゃい。」 相馬の指先が頬から離れる 「う、うん。 送ってくれてありがとう。相馬も、帰り気をつけて。」 離れた手をつい視線で追ってしまう。 「青桐さん、今日はありがとう御座いました! おにぃ、そろそろ行かないと。」 相馬に見送られて、三人の乗った飛行機は飛び立っていった 「田中。」 「はい、全て手配は済んでます。」 その言葉に頷き、相馬達も空港を後にした

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