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青桐兄弟

青桐家本邸 見目麗しい三人の男女 彼らは社交界でも知らない者はいない 青桐冬馬 青桐杏 青桐桃華  この三人が顔を合わせるのは、一年振り。 毎年、夏に本邸に集まり家族団欒と言う名の報告会。 それが、今年は少し様子が違うらしい・・・ 田中さんに言われ、今日は本邸に給仕に来たけど なんか空気が怖ッ。 恭二は他の執事、お手伝いさん達と朝食の用意をしていた。 「今朝、伊集院製薬と業務提携の話がまとまったよ。」 カチャカチャ 「へー、伊集院って相馬の学園の生徒会長さんの所だよね?」 カチャ 「あら、兄さん相馬はなんて?」 「相馬から頼まれたんだよ。」 「あら・・・。珍しい事もあるのね。」 カチャカチャ 「所でその相馬は? こないだ、射場の土入れ替える様に田中に指示してたみたいだけど・・・。」 「あぁ・・・あそこか・・・。莉緒くんもこれで落ち着けるといいんだけど・・・。」 カチャ 「・・・そうね。で、結局お兄様、相馬はどこなんです?」 カチャ 「今日、帰国するらしいよ。」 「あら? あの子どこか行ってたの? 田中が向こうの家、片してたみたいだけど?」 カップに紅茶を注がれる。 「ああ、向こうの家で夏休みは過ごす様だよ。」 「えー、相馬ここに来ないの〜?」 「ああ、お友達が来るみたいだよ。」 「ふ〜ん。私も遊びに行こうかなぁ・・・。」 「それいいわね! 私も、相馬と久しぶりに会いたいわ!」 「なら、兄さんも一緒に三人で会いに行きましょうよ!!」 「・・・そうだね。時間作るよ」 「本当! 楽しみだわ!」 「楽しみね〜。兄さんも絶対時間作ってよ? 」 「ああ、わかったよ。それに、相馬のお友達も気になるしね・・・・」 ・・・こ、怖い・・・。 田中さん、早くそっちに帰りたいです・・・。

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