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ぽっちゃり?
駅の喫茶店で、今日は咲紀とランチ
相馬の所で、過ごす条件として2、3日置きに咲紀と昼を食べて、部屋の空気の入れ替えに行くことにしたのだけど・・・
たった3日・・・会ってないだけなのに・・・
「・・・おにぃ、ちょっと太った?」
「え・・・そう思う?」
確かに、相馬の所で、田中さんがめちゃくちゃ美味しい高カロリー高栄養な物を作ってくれていた・・・。自分でも、体調は良いけど少し腰回りがぽよっとして来ている気がして、寝る前に筋トレをしてたけど。
思わず、頼んだAランチを見つめてしまう。
「けど、なんか元気そうで良かった〜。飛行機でうなされてたからちょっと心配だったんだよね。」
アイスティーの氷がカランと音をたてて溶けたのと同時に自分の心臓が跳ねた
「あ、うん・・・」
「・・・え、おにぃ・・・。その顔・・もしかして、今もうなされてるの?」
「・・なんか、夢見が悪いのかな? けど、元気だよ?」
「・・・ホントに? どんな夢なの?」
「ん〜、起きると内容忘れてるんだよなぁ・・・・」
なんて、嘘だ。 しっかり覚えてるし、だんだんと鮮明になってきてるのか
黄瀬の足に走った激痛で毎回、目が覚めてしまう。
あんな痛い思いさせたくないとは思うけど・・・、あの夢の時間軸がわからない
あれは、いつの試合なんだろう? この夏は試合に負けたからあっても部活くらいと言っていたから、違うのだろうけど・・・。
「・・・おにぃ、ホントに大丈夫? あんまり、続くなら病院で診てもらう?」
「大丈夫だよ。」
病院に行った所で、夢の中の痛みがなくなる訳じゃないし・・・。
せめて歩ける様に補助できれば・・・
あ、そうか・・・
「なぁ、咲紀。こないだウォルフと行った医療関係のって病院だったよな?」
「同性婚した人のとこだっけ?? 確かそうだと思ったけど・・・」
「その人って、オレでも会えるのかな?」
「やっぱり、おにぃどこか悪いの?」
「ってよりは、予防の為に相談できないかな・・・って思って。」
「相談かぁ・・・ちょっと、ウォルフに聞いてみる。」
咲紀が目の前でメールをすると、ちょうどランチを食べ終わった頃に返信が来た。
「明日から、学会で海外に行くから、今日なら大丈夫だって。 おにぃどうする?」
「え・・・今日?」
「そ〜。私はこの後友達と買い物の約束しちゃったんだけど・・・」
「そしたら、行ってこようかな。」
「わかった、ウォルフに返信しとくね♪ 」
咲紀と別れて、教えて貰った場所に翼は来ていた。
コンコン
「あの、ウォルフの・・・」
「ああ、連絡は貰ってるよ。翼くんだよね?初めまして。」
部屋の中で出迎えてくれたのは眼鏡の物腰の柔らかい男性だった。
「ごめんね。あまり時間が取れないんだけど・・・、僕に何か相談って聞いたんだけど・・・」
「あ、はい・・・。 あの・・・そんなに対した事じゃないんですけど・・・身近な人に相談すると大事になるかぁ・・って思ったら・・・。相談できる人がいなくて・・・その・・・」
「うん、話てみて。研究者だけど医師でもあるから守秘義務は守るよ。安心して」
「あ、ありがとうございます!」
・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・
「ここに話は通しておくから、明日以降に尋ねると良いよ」
「はい、ありがとうございます。」
部屋を出ると安堵のため息がおもわずでた。
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