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第2話
2階の一角の悠人の部屋に入るなり俺は固まった。
部屋の本棚にはズラリ、たくさんのゲームソフトが並んでいます。
大画面のテレビはゲーム用らしくゲーム機も全て揃えているとのこと。
可愛い見かけ、ゲイビでは妖艶だったものの実際会ったらかなり良く喋る悠人がオタクだと、この日、初めて、俺も達哉も他2人も知りました。
達哉はゲームに興味はなく、残りの2人はゲームは好きらしい、俺も達哉と同様、全然、興味がない。
しばらくは4人でジュースを飲みながらお喋りタイム。
話しから、悠人は実はかなりおぼっちゃま、父親は医者。両親にはカミングアウト済みとの事。
食事の最中に、
「俺ね、ゲイビ出た!」
そうカミングアウトして、両親と兄、弟は箸を止めて硬直したそう。
ちなみにゲイビを始めたきっかけはゲームを全て揃えたいが故、とのこと。
悠人の好きにしなさい、と両親に言われ、認めてもらった、と悠人は言いますが、
ゲームばかりしていて、勉強はしない、落第寸前で医者を継ぐのは難しいらしく、両親は見放しているのでは、と俺も、多分、彼氏の達哉や他2人も思ったかもしれませんが。
あと、悠人には引きこもりの16歳で高1の弟と将来有望な大学生の兄がいるんだとか。
悠人曰く、弟は根暗なんだそう。
兄が兄なだけにそうなっても仕方ない気もします。
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