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第22話

それからはヒロの部屋でのみ、男に戻ったり、女になったり。 不思議だが、女物の服を身につけると自然と女みたいな口調や仕草になる。 着るもので人、て中身も変えてしまうみたいだ。 ある日の夕飯の時間。またもや、悠人は1人でかなりアホなマシンガントーク。 今日もお父さんもお兄さんの海斗さんもいる。 大抵、ゲームかセックスの赤裸々な話し。 「にしても、あれだなあ、最近、瑞希さんの動画とか見かけない気する、いつも上位だったのに」 思わず、ドキッとした。 目の前でごはん食べてる俺がその瑞希です....。 平然を装いながら、女装姿の俺は食事。 お風呂を頂こうと服を脱ごう、としていたところでした。 「あ、す、すみません」 お兄さんの海斗さんの姿がありました。 海斗さんもお風呂のつもりだったのでしょう。 俺は慌てて脱ぎかけた女性物のトップスを直し、脱衣場から廊下に出ました。 キッチンではお母さんが立っています。 明日の料理の下ごしらえをしているみたいです。 「手伝いましょうか、お母さん」 お母さんは俺に気がつくと、 「あら、いいのよ。瑞希ちゃんはゆっくりしていて」 優しく微笑み返してくれます。 俺はそのままヒロの部屋へと入る予定でした。 悠人とばったり。 き、気まずい....。 なにか話しかけられる前に軽く会釈し、ヒロの部屋へと入りました。 あー、危なかった...。 ヒロは勉強机に向かい、真剣な顔で勉強に取り組んでいます。 声をかけず、そっと、ヒロの姿を見守りました。 「あれ、瑞希。お風呂もう済んだの?」 「最後に頂こうと思って」 ヒロは勉強机とセットの椅子に座っていましたが、反転し、俺を見つめます。 「明日、デートしよっか」 「うん!」 ヒロが手招きし、抱き寄せられるとキスを交わしました。

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