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第39話

トレイに乗せたコーヒーを片手にお父さんの部屋をノックしました。 開けると俺を見上げ、お父さんが薄ら微笑みます。 「ちょうど良かった。論文が一通り、終わってね、息抜きしようかと思っていたところだ」 お父さんのデスクにコーヒーカップを置くと、 「すまないね」 お父さんが片手にカップを持ち、ブラックのホットコーヒーを啜ります。 「家内から聞いたかね?」 俺は無言でした。 座るように促され、また診察みたいにデスク近くの椅子に腰掛けます。 「プラセンタの調子はいいみたいだね、肌ツヤが良くなった」 そう言われ、俺は自分の頬を摩ります。 全身脱毛をした肌。確かに以前より肌が柔らかいように感じます。 そんな俺のワンピース越しに盛り上がった胸をお父さんは突然、両手で鷲掴みにしました。 「お、お父さん...!」 激しく胸を揉みしだかれながら、声を抑えます。 「ここじゃなんだ。おいで、瑞希」 手首をひかれ、俺はベッドルームへ。 お父さんに仰向けにされ、顔を近づけ、俺の瞳を見つめます。 端正な面持ちの、男らしい瞳に俺も釘付けになりました....。 「綺麗だよ、瑞希。とても綺麗だ」 「お父さん....」 見つめ合った後、お父さんはルージュを塗った俺の唇に激しくキスして来ました。

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