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第61話

行為の後は、せっかくなので、部屋に備えつけのサウナや露天風呂に入り、帰宅前に、2人で夕飯を楽しみました。 帰宅すると、家はもう真っ暗で静まり返っています。 2人で階段を上がり、ヒロの部屋へ。 「楽しかったね!」 抱き締められたヒロに言われて、俺も頷きます。 その夜はラブホでたっぷり愛し合ったので、ヒロの腕枕でぐっすり眠りました。 そして、朝。 朝食の支度をしているお母さんを手伝います。 「昨日のデートは楽しかった?」 「はい、とても」 清々しい朝です。 「そうそう、私ね、しばらく家を空けるの。例の好きな人としばらく旅行する事になって...主人には友人としか話していないんだけれど」 「旅行ですか、いいですね」 お母さんがにっこり微笑みました。 「機会を作って瑞希ちゃんもヒロと行くといいわ。まだヒロは在学中だから、少々、難しいかもだけど...あ!お土産、買ってくるから、楽しみにしていてね」 嬉しそうなお母さんに、はい、と俺も笑顔です。 次の日から見た目は女ですが、元は男の俺とヒロ、お父さん、海斗さん、悠人、男ばかりの生活になりました。

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