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満里×玄冶3

夢を見た。玄冶が寂しそうに泣いてる。切ない表情で笑ってる。 そんな夢を見た。 ピピピピっと目覚まし時計がなり、満里は目覚まし時計を止めた。 「げんちゃん....」 満里は寂しそうに目が覚めた。 アレはなんだったんだろ?玄冶を泣かせてしまったのは俺っぽいが原因はなんだ? 考えていると、母親が 「満里、起きた?ご飯出来てるわよ。」 っと呼びかけていた。 「今、行くー」 満里は制服に着替え身支度をして、リビングに向かった。 「おはよう、満里」 「おはようございます。今日仕事は?」 椅子に座りご飯を食べた。 「今日も遅くなりそうだ。」 時計を見た母親は満里に 「満里、もう学校の時間よ。」 「あっ、やべ、行って来ます。」 満里は急いで家を出た。 満里はいつもの待ち合わせ場所に向かうと玄冶が待っていた。 「みっちゃん、おはよう〜」 「おはよう〜」 いつも通りの玄冶がソコにいた。夢だよな。うん!夢だ。 「どうしたの?」 「ううん、なんでもない。行こ」 満里は玄冶の手を繋ぎ学校へ向かった。 学校へ着き 「げんちゃん、また後でね。」 「うん。また後で」 手を振って別れ教室に向かった。 満里と玄冶の学校は男女共学制で満里も玄冶もモテるといえばモテる。 満里の下駄箱に手紙が入っていた。中を開け満里は読んだ。 ----------- 満里先輩へ 今日の放課後、音楽室に来てください。 ------------ 「またラブレターか?」 「まぁ〜ね。」 「行くのか?」 満里はげんちゃんが居るのに...っと思う 「行った方がいいか?」 「一応な」 授業も終わり放課後になった。 「音楽室だっけか....」 玄冶には用事があるから帰ってて良いと言ってある。 満里は音楽室に向かった。音楽室には綺麗で有名な女子がいた。 はぁぁ... 満里は大きくため息を着き中に入った。 「満里先輩。来ていただけたんですね。」 「なぁー。知ってるだろ?俺には鈴見玄冶がいるって」 「知ってますわ。でも将来を考えたら、私が良いと思いません?」 「将来ねー。」 すると女子は抱きついてきた。 「離せ!」 「満里先輩、私とくっつきましょ?」 満里は顔を上げるとソコには玄冶がいた。 「げんちゃん!?」 泣き顔の玄冶。何か言いたそうにしていた。 「みっちゃん...やっぱり..女性が..良いよね...?」 泣き顔の玄冶は寂しそうに笑った。俺が見たいのはそんな笑顔じゃないのに、玄冶は笑っていた。玄冶は走り出し逃げた。 「ほら。私とくっつきましょ?」 「はぁ?俺が愛してるのは玄冶だけだ!」 抱きついている女子を突き飛ばし音楽室を出た。 満里は玄冶を探す為に走った。今なら間に合う!玄冶に弁解しないと! 数十分探し回っているとと体育館に玄冶がいた。 「げんちゃん....!」 「みっ...ちゃん....?」 ソコには泣いている玄冶がいた。 「げんちゃん、ごめんね、あいつがいきなり抱きついてきたんだ。」 「ううん。俺以外が良いよ..」 満里は玄冶に近づき、後ろから抱きしめた。 「玄冶...俺には玄冶だけだよ?信じて?」 玄冶は玄冶呼びに弱い。満里は特別な時にしか呼ばない。 「じゃあ、今キスしてくれる?」 「良いよ。こっち向いて?」 玄冶は満里の方向をむくと満里はキスをした。とてもとても長いキスだ。 「んっ...ふんっ....」 舌は口の中で絡み甘いキス。 「んぁっ....んっ...」 口を離して涙を舐めた。 「玄冶。ごめんね。」 「うん...」 「今日、親が泊まりがけらしいから来るか?」 「うん!!」 俺は決めた。玄冶を二度と泣かせない。あんな笑顔にさせないと。 玄冶は俺のもので、誰にも渡さない。 今日の一件で固く決めた。 玄冶、愛してるよ...

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