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第4話

「今日はお疲れさん。明日は休みだし、久しぶりの飲み会を皆も楽しんでくれ。それと、西園寺の歓迎会も兼ねてるからな。西園寺、ようこそ。我が営業部へ。」 それぞれが飲み物を持ち、乾杯をする。 俺は最初の一杯だけは飲むことにしている。 全く飲めないわけではないけれど、お酒はあまり得意ではない。 チラっと。 西園寺を見れば、グラスのビールがあっという間に半分減っていた。 何人か飲み物の追加注文していて、西園寺も酒豪側のヤツだと気づく。 俺はその間、あまり酒は飲まず、食べる方に集中していた。 「宮内先輩って意外と食べるんですね」 周りの上司たちがいい感じに出来上がる中、同じペースで飲んでいたはずの西園寺は最初と変わらないトーンで話しかけてきた。 「そうなんだよ。こいつ、見た目は細いのにけっこう大食なの」 大垣先輩が横からそんなことを言う。 「へー。何か運動でもやってるんですか?」 興味津々という顔で西園寺が聞く。 そんなん毎日のように、オナってるしな!なんてことは言えるはずなく、適当な嘘をつく。 「あー、まぁたまに地元の仲間とフットサルをやってる」 嘘だけど、大学のときまでは小中やってきたサッカー部の一部の仲間と本当にフットサルをやっていた。同じくアニメ好きなオタク仲間だけどな。

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