6 / 20
第6話
「...なんでこうなった」
暗闇の中、俺はひっそり呟いた。
隣では俺の肩におでこを預け、素肌の圭がすーすー、可愛い寝顔で眠ってる。
「泊まってもいいですか」
圭の切ない声色に、失恋を機に自殺でもされたら敵わん、と、簡単な夕飯を作り2人で食べ、別々に風呂に入り、ベッドの下に布団も敷いてやった。
「...そっちに行ってもいいですか」
ベッドで眠っている筈の圭が薄闇の中、囁いた。
「...寝つけないのか」
「...はい」
俺の返事は要らなかったのかも。
すぐに布団に潜り込んできて、猫のように抱きついてきて甘えられた。
「...くっつくな」
そう言っても聞かず。
スウェットの脚に、圭の勃起を感じた。
わざとなのか偶然なのか擦り寄せて来られ、思わず、俺も反応したが、背中を見せたままだった。
「ローションは何処ですか」
突然、背中越しにサラッと圭が口にした言葉。
「...そ、そんなもん、どーすんだよ」
「ローション何処ですか」
諦めるつもりはないらしい圭にベッドの下からローションを取り出した。
後は俺もまさかの展開だった。
ともだちにシェアしよう!