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第9話

お互いの店の営業後、待ち合わせをし、彼氏の祐介と外食。 昨日の男子高校生、圭との話しは伏せ、居酒屋なだけに仕事の話し。 食べ終えたら、気が向いたら自然と俺か祐介の部屋に行くのが日常。 祐介は昨日、圭が来た俺の部屋に来た。 「ふわー、疲れた疲れた」 「立ちっぱだもんな」 「マッサージしてやろっか?」 「その前にシャワー浴びたい」 一緒にシャワーを浴びた後、ペアルックの色違いの部屋着に着替えると、俺はベッドにうつ伏せになった。 枕を掴みながら瞼を閉じていると、祐介が馬乗りになり、肩から脚まで丹念にマッサージしてくれる。 祐介とは美容学科の同期だった。 元々は友人だったが、酔っていた時に、俺は中学時代、部活で回されていた話しを何気なく話してしまい、祐介は祐介でゲイである事を俺にカミングアウトした。 「これから、友達じゃなく、恋人として一緒にいて欲しい」 そう言われ、当時、17だった俺は真っ赤になりながら頷き、初々しいキスをした。 交際して3年になるし、もうある意味、夫婦みたいな関係だ。 「あー、やっぱ、祐介のマッサージ効くわー」 そんな流れから俺たちの夜の営みはスタートする。

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