9 / 20
第9話
お互いの店の営業後、待ち合わせをし、彼氏の祐介と外食。
昨日の男子高校生、圭との話しは伏せ、居酒屋なだけに仕事の話し。
食べ終えたら、気が向いたら自然と俺か祐介の部屋に行くのが日常。
祐介は昨日、圭が来た俺の部屋に来た。
「ふわー、疲れた疲れた」
「立ちっぱだもんな」
「マッサージしてやろっか?」
「その前にシャワー浴びたい」
一緒にシャワーを浴びた後、ペアルックの色違いの部屋着に着替えると、俺はベッドにうつ伏せになった。
枕を掴みながら瞼を閉じていると、祐介が馬乗りになり、肩から脚まで丹念にマッサージしてくれる。
祐介とは美容学科の同期だった。
元々は友人だったが、酔っていた時に、俺は中学時代、部活で回されていた話しを何気なく話してしまい、祐介は祐介でゲイである事を俺にカミングアウトした。
「これから、友達じゃなく、恋人として一緒にいて欲しい」
そう言われ、当時、17だった俺は真っ赤になりながら頷き、初々しいキスをした。
交際して3年になるし、もうある意味、夫婦みたいな関係だ。
「あー、やっぱ、祐介のマッサージ効くわー」
そんな流れから俺たちの夜の営みはスタートする。
ともだちにシェアしよう!