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第10話

2人でいつものように全裸に薄い掛け布団を羽織り、ピロートーク。 付き合い当初はいつまでもベタベタしていたが、3年も経つとそれは無くなった。 悪くはない。空気みたいな存在。 俺はふと、昨日、失恋したばかりの圭が過ぎった。 担当するなり大泣きされ、抱いてくれ、とせがまれ、結局はあいつの童貞をもらってやった。 俺の中ではかなりのインパクトだった。 LINEを開くが、圭からのLINEはない。 「ビールある?」 「冷蔵庫にあるよ」 祐介がベッドを降り、キッチンに向かうまでにスマホが光った。 圭からだった。 「今から行っていいですか...?」 小声で読み上げた。 しばらく悩んだが、俺は寝転んだままで返信を打った。

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