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第19話
気まずい....としか言えない。
圭と祐介、3人で圭の作った料理で食卓を囲んでいるが。
「へえ!祐介さんもお兄さんと同じく美容師なんですかあ!」
(いや、俺、もうそれ、お前に話したよね?)
「ああ、店は全く違うんだけど」
「あ!祐介さん、お味噌汁なくなりますね!ついできます」
圭は人が変わったかのように祐介に愛想を振りまいている....。
「でも3年もお付き合いしてくださってるなんて知りませんでした。兄が長いことお世話になっていたなんて」
思わず、ドキッとした。多分、祐介もだろう。
結局、この日は圭がいる為、祐介はなにもなく、夕飯を食べるだけで帰宅した。
圭は最後まで笑顔で祐介に笑顔で手を振ったが、姿が見えなくなるなり。
「疲れた」
いつもの圭に戻り。
真顔でテーブルの食器を片付け始めた。
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