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第6-2昼下がりの交わり
容器入りローションの隣に置いた、前立腺を刺激する道具――グリップのような独特の形をした黒い異物。
真太郎が俺と繋がる前段階に利用した物だが、今でもたまに使っている。中を埋める行為が快感だと覚えてくれると俺も嬉しい。何より真太郎の反応が明らかに違う。
痛みなく何度も達し、快感に浸かり続けられるのだ。これにハマったとしてもおかしくはない。実のところ、この行為にのめり込んでもらいたくて取り寄せたのだ。気に入ってくれたのなら狙い通りだ。
しかし真太郎はもどかしげな表情を浮かべ、小さく首を横に振る。
「アレじゃ、ないほうがいい……」
「気持ち良くなれないか?」
「そうではないが……私は、詠士が欲しい」
駆け引きなしの本音。イカれるな、というほうが無理だ。
俺は真太郎の唇を貪りながら、肉壁の感触を満遍なく確かめていく。早く招きたいと訴えるように蠢く感触に興奮を覚えてしまう。
あと少し解したほうが――いや、もう限界だ。
ゴム付きの指を引き抜き、俺は自身の昂りへゴムを被せる。
このまま脚を割り開いて繋がりたいところだが、敢えて真太郎へうつ伏せになるよう促す。
体をひっくり返されて戸惑う気配を見せる真太郎の背へ、俺は性急に体を被せた。
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