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第7-1話まだ教え込める所がある

 たっぷりと手に取ったローションを軽く握って温めた後。硬くそそり立ったもの塗らし、ゆっくりと真太郎へ沈めていく。  直後、息を詰めて真太郎が体を強張らせる。  それでも俺を受け入れようと力を抜いてくれる。タイミングを合わせて少し奥へ進めば、またキュッと締まり、わずかに緩み――この繰り返しを得て、俺の剥き出しの欲情が根本まで埋まった。 「……っ……は……ぁ……」  息苦しそうに真太郎が浅く短い呼吸を続けた後、悩ましげな熱い息を吐き出す。  興奮で上気したその背に、無数の傷痕が赤く浮かび上がる。痛ましくはあるが、俺を全身で感じ取るが故の反応。愛おしくてたまらない。  特に真新しい右肩の傷痕へ顔を近づけ、俺はそっと口づける。  俺を包む肉壁が甘く締まり、真太郎の悦びを教えてくれた。 「ふぅ……苦しくないか、真太郎?」 「大、丈夫だ……でも落ち着かない。背中が、ざわつく」  今まで真太郎の負担を考えて、正常位での行為ばかりを積み重ねてきた。こうして背中を完全に晒しながら、俺に身を預けるのは初めてのこと。  他の部位に比べれば背中への行為の経験は少ない。ことを始める際に手で愛撫することはあっても、寝かせてしまえば触れられない。  まだ俺を知り切れていない所がある。  もっと真太郎に俺を刻み付けることができる。

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