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第1-2話事後の後悔

 ただでさえ家事全般は詠士に任せっきりな上に、私の身の回りのこともサポートしてもらっている身。いくら詠士が望んでしていることとはいえ、申し訳ないことこの上ない。  せめて私ができる範囲のことをしなければいけないというのに、脱力した体はそれさえもできず、ただ喘いで詠士を悦ばせるだけの存在になりかけている。  私たちはパートナーだというのに。  あまりに負荷の釣り合いが取れない関係はパートナーではなく、依存でしかない。  ここまで伝えてもまだピンときていないのか、詠士が不思議そうに顔をしかめる。 「そんなに駄目な生活を送っているとは思えないんだが……」 「庭を見れば分かるだろ。雑草がいたる所で伸び始めている。私が怠っている証拠だ」 「でも雨が降ってたらできないだろ。ずぶ濡れになるほうが問題だ」 「しかし……このままだと、肉欲漬けの生活で私自身が狂ってしまいそうで……」  きっと詠士のことだ。それで良いじゃないかと思っていることだろう。  それでも私の意見だからこそ一蹴せず、目を逸らさぬまま考え続けてくれる。  視線をずっと合わせているのが、正直恥ずかしくもある。だが、今回の問題は折れたくない。私が心から望まないことはしない、という彼のポリシーに訴える。

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