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第11-1話より感じたくて

 言葉らしい言葉を作れなくなり、私はただ唸り喘ぐだけの淫靡な生き物へと成り果てる。  肉壁の脈動が収まらない中、詠士の腰が少しずつ大きく動き出す。  ずっと収まらない絶頂が、より鮮烈に、より激しく私の中で弾け生まれる。 「……ッ――……あァァ……ッ、――ッッ……っ」  声なき声で叫ぶ中、掠れた喘ぎが混じる。いつもの交わりよりも、むしろ動きは控えめだというのに快楽が止まらない。  そうして詠士の全身が大きく跳ね、一旦動きを止める。  溜め込んだものを放ち切ったかのような、息を詰めた顔。そこから力みが消えると、詠士の顔は明るく緩んだ。 「は、ぁ……いいな。いつもより快感が濃いのに、まだやりたくてたまらない」  一度私の体から少し柔らかくなったものを抜き、詠士が欲情を受け止めたゴムを外す。  そして新しいものを取り付けようと、枕元の新しい物へ伸ばしかけた手を、私が上から手を重ねて制する。 「着けなくて、いいから……今日は……一時も、君と離れたくない……」  体に負担をかける行為だと分かっていても、今は詠士と一瞬でも離れるだけで体が切なく疼いて止まらない。  貪欲になってしまった私が潤んだ目で強請れば、詠士は一瞬困ったように苦笑を浮かべる。しかしすぐに動き出し、剥き身のままの熱棒で私を貫いた。

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