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第23話

                 *  ワンピースを捲り上げられた潤太が、俊明に何をされるのかに思い当たったときには、既に胸をひと舐めされていて、そしてさらにパクッと喰いつかれた。 「ぅわぁんっ」  ずくんっと下腹部に甘い衝撃が走り、びくっと身体が跳ね上がる。さっきからずっと鎮めようとしていた分身が、さらに勢いをもって下着を押しあげた。 (うっそーっ!) 「や、や、ややっ、やぁっ。せんぱいっ」  今のなに? 今のなに?   胸の突起を俊明の唇で抓まれた瞬間の気持ちよさに目を(みは)った潤太は、慌てて彼を胸から引き離そうとしたのだが、まったく叶わなかった。力の差もあるのだが、彼にちろちろといろんなところを舐められていたら、ふにゃんふにゃんと身体から力が抜けていってしまうのだ。 (ぎゃぁっ! ぎゃぁっ! ぎゃぁっ‼)  臍のほうに下りていったはずの俊明の唇が、また乳首へと戻ってくる。さっきは右の乳首だったが、今度は左だ。またあの激しい刺激を味わわせられるのかと思うと、潤太にはもはや恐怖だった。 「やめてっ!」 (うそうそうそうそーっ)  縁を舌先でちろちろ舐められゾゾゾッとし、俊明の口が薄く開いたときには本気でビビる。  ぱくっとされると、胸の先から四肢の隅々にまで一気に電流が走りぬけた。 「ぃやぁあんっ‼」  舐められている部分も腹の下にあるあそこのさきも、熔けてしまいそうだった。そして俊明が全くやめてくれないので、その感覚がまだまだ続いていく。 「やめてっ、やめてっ、せんぱ、あっ、やっ、ひゃぁんっ」  じだばたとあがく潤太に俊明はまったく動じてくれない。左の乳首を舐めたり噛んだりを繰り返しながら、空いていた右のほうまで指先で捏ねはじめた。 「ぎゃあーっ、やめて、やめて! やめてってばっ!」 擽ったいのはじめだけで、次第にじわじわ熟んでくるような感覚が生まれてくる。生まれた微電流は潤太の身体の内部の至るところを通り、足のさきにまで快感を伝えていった。ぞくぞくする 「んんっ、――んんっ、ひゃっ」  熱がこもっていく身体を持て余し必死に抗う。首に絡まる赤い生地の向こうに、ちらっと自分の胸が見えた。  そこを汚していたケーキはすっかりきれいに舐めとられてしまっていて、俊明の唾液でうっすら濡れて光っている。皮膚の上澄みだけがところどころすぅすぅしていたのは、気化するそれが潤太の体温を奪っていたからなのだろう。 「もぉっ! せんぱいっ、ケーキッ! ケーキ、ないっ、ないからぁ!」 しつこく叫んで「ごちそうさましてよぉっ!」とぐいぐい頭を押していると、ようやく俊明が身体を起こした。 やっと解放された胸を、潤太はさっさと両腕で覆い隠す。ひどい。ひどすぎるじゃないか。あんまりだ。 「うぅう、ひぃっく」  目尻から捩れるようにして涙が落ちると、俊明がそれを指先で拭ってくれる。確かにその仕草はとっても優しかったが、彼のその表情ときたら、さて次はどうするかといったふうだ。 (うぇ……、どうしよう、先輩がヤバいよぉ。大智先輩はやく戻ってきてぇ)  潤太はちらっと大智が消えていったドアに目をやった。 「吉野、もう、無理そう? しんどい?」  あたりまえである。ここでしっかり意思を表しておかなければ、このあともっと酷いことをされてしまうに違いない。問われた潤太はコクコクと大げさなくらいに首を振って頷いた。 「ねぇ? 吉野さ、ココ、こういうことされたの初めてなの?」  またもや俊明に胸の先をちょんちょんとつつかれて、「ふぇんっ」と胸を弾ませると、ストレスが横隔膜に達したのか、潤太はそのまま「ヒィィックゥ」としゃくりあげた。 「だれもそんなとこ、舐めたりしないもんっ!」  ひと息に訴えると、またもヒック、ヒックとしゃっくりがでる。 「大智せんぱいもっ、うぅっ、ヘンタイさんもっ、うぅっ、も、も、揉む……だ……っけっ、だったもんっ、ひぃっくっ」 「うん。じゃあびっくりしたね。……吉野、ごめんね?」

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