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【2020/05 教育】⑫ (*)
イソプレンラバーのグローブを一双開けて手に嵌めると、おれの足首を掴んでベッド中央まで引き摺った。
四つ這いになるよう命じられて、這ったまま力の入らない膝を立てて腰を上げる。
ローションを馴染ませた指を二本挿し入れてそのまま下に押し開きながら抉じ開けると、所々にピンク色が混じった白濁の粘液が滴り落ちた。
「ふみ、お前いくら玲でなきゃ勃たねえからってどんだけ溜め込んでたんだよ」
足先で徳永の脇腹を小突きながら、指を根本まで挿れては引いて掻き出していく。
掻き出しながら、過敏な箇所を探り何度も擦られて、再びいきそうになる。
「どうした?まだ何もしてないだろ、いくなよ」
ローションのボトルの蓋を開けて、突き出た注出口を直接差し込み、ボトルを絞って注入される。
冷たい感触が広がり思わず声を漏らした。
注入口を引き抜いて再び入れ替わりに指を挿れて中で掻き回す。
そして更に先程より強く大きく抉じ開けられている。以前されたことがあるので感覚でわかる。左右2本ずつ指を挿れて、四方に拡げて中を見られていると思うと羞恥で体が震えた。
「ああ、ちょっと出血してただけあって中が充血してるな」
そう言いながらも掌に残ったローションを馴染ませて、先端を押し当てる。
「まあ、だからってやめないんだけどな」
ようやく空になった粘膜の管に先程より重量感と熱を帯びたものが入ってくる。
無意識に逃れようとする体を肩を強く引いて押さえ込み、突き当りまで埋めこんでいく。
「逃げるなよ、額面分仕事しろ、な」
繋がったまま後ろに肩を持って体を起こされ、後ろに手を引かれる。ロールスロイスという体勢から更にそのまま体を引き起こし口と鼻を大きな手で塞がれ、呼吸が詰り全身の筋肉が強張り苦しさで頭を振る。
徐々に意識が薄れていくのを察した征谷がぱっと手を離して頬を軽く叩き、その手で肩を掴んで更に引き寄せた。
「な、ここの奥ってどうやったら入るか教えろよ、知ってんだろ、医者はさ」
耳元で低い甘い声で言いながら恥骨の上の柔いところを押し探る。ひどく痩せた体は受け容れている箇所を容易に晒した。
中と外から繰り返し愛撫され再び絶頂が近づいてくる。
「ここの奥はさすがに処女だろ、ごめんなさいできねえなら挿れさせろよ」
普段の行為では結腸まで挿入することは想定して洗浄はしていない。確実に多少なりとも汚すことになる。根源的な怖れで頭が混乱する。
「やだ」
「やだじゃねえよ、ごめんなさいしねえってことは挿れてほしいんだろ。言えよ、やってやるから」
征谷の手首を掴むが全く力では敵わない。
「ごめんなさい、もう、無視しないから」
「口先ばっかだろお前は」
一気に引き抜いて、徳永の横たわる脇に仰向けで押し倒された。
徳永が起き上がって上から両腕を掴んで押さえつける。
「どっち向けばいいのか正直に言えよ、一回だけだから」
「…左…」
徳永は一旦手を離す。左を下に横向き寝直し体を丸める。
「奥まで挿れたら、おれの体仰向けに戻して…引いて、その後突けば結腸抜ける、でも」
「…でも?」
「でも何だよ」
二人して上から覗き込んで話の続きを待っている。
「結腸まで挿れるには20cmくらい必要で…」
そこまで言うと二人が顔を見合わせた。
「おい、お前がやれよ」
「や、おれ、そこまでないすよ…」
更に下で転がってるおれに視線が集まる。
「そういう大事なことは先に言いなさいよ」
「今年イチガッカリだわ…夢が壊れたわ」
おれが悪いのか?それは。
「まあ面白かったからいいわ、お前ら風呂入って飯食ってこい。俺は後でいい。」
ローブを着なおし、読みかけてた本を持って征谷はリビングへ向かう。
「あ」
途中振り返って徳永を呼んだ。
「今回の25万、お前が払えよ」
「はぁ!?なんでおれが…」
「今回ほぼお前しか愉しんでねえからだよ、撮ったやつつけてやるから払え、ついでに玲に小遣いやれよ、治療費名目でな」
あまりの理不尽な扱いが可笑しくて声を出して笑ってしまった。
「そもそもてめえが悪ぃんだろ笑ってんじゃねえぞ」
即、横からふみの蹴りが飛んで来たので腕を出して止めた。
「風呂場で続き試させてやるから怒んなよ」
体を起こして抱きつこうとしたら制された。
「そういうのいいって、先に入って中全部洗って手当しとけよ、明日普通に仕事あんだろ、風呂はおれも後でいい、お前が先使え」
雑に頬を撫でてからベッドを離れて服を着始める。
虎がいる背中に「なんだよ、釣れないな」と呟いた。
「まあ、どうせゲストルームに一緒に寝かされんだし朝も多分おれが送ってくからな」
ローブを投げて寄越し、徳永も部屋から出て行った。
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