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【2020/05 不時着】⑬ (*)
つばさがタイマーを掛ける際に一緒にテーブルに出していたのを思い出し、額にもう一度キスしてから起き上がって、ローションの入っているラミネートチューブをとった。
左側を下に、膝を抱えて横になるように伝え、手にローションを絞り出す。中に注入してからのほうがいい気がしたけど、注入するためのシリンジなんて持ってない。ほぐれている入口に十分馴染ませてから、指にも馴染ませてできるだけ奥まで塗り拡げた。
仕上げに自分のもの全体にも存分に馴染ませて、つばさの下半身を自分の腰の高さまで持ち上げて後孔に押し当てた。そのまま捩じ込むと入口の僅かな抵抗と膨らみを潜り抜けるとあとは突き当りまで一気に滑り込んだ。
そして、腰を軽くグラインドさせて中を探り、窄まりは見つけたが入りそうで入らない。そこを更に責め立てる。先端を何度か埋めては少し引き、軽くずらして押し込んでは戻す。繰り返すうち、少しずつ緩み始める。先端がぬぷ、と中でくぐもった音を立てて飲み込まれる。
「あ、え、なんか、中で、」
「わかる?この奥だよ、つばさのここの処女、もらうね」
そう告げてから、もう一度軽く腰を引いて、体重をかけて奥に突き挿れた。絞り出すように、まるで絞め殺されそうな声をあげてつばさが仰け反る。口元に手を当てて、そのまま体を震わせて「はいっちゃう、やだ…だめ…」と呟いて身を捩った。
「もう入ってるよ、ほら」
少し腰を引いてから更に深く突き入れると、再び先端が飲み込まれ、中が音を立てる。
「だめ、なか、おく、くるしいよお」
つばさは枕カバーをぎゅっと握りしめ、膝を丸めて横臥したまま、おれに下半身の自由を奪われている。その膝を起こして開かせて、おれは更に上から腰を杭打つように突き出した。おれのものが中で濡れた音を立てて、つばさの最奥を深く侵していく。
感じるための触覚もないところなのに、腰を揺すり中を探るほどに、ひくひくと締め付け、密着して吸い上げてくる。根本を入口と張り詰めた膨らみで締め付けながら中で吸引されて、いつにも増して硬く、先端も張り詰めて過敏になっていく。
「つばさ、中、気持ちいいよ…こんな奥なのにちゃんと反応して、かわいい…」
小刻みに抽挿し中を侵していくほどに、苦しげだったつばさの声が次第に艶を含んだ甘い喘ぎに変わり、無意識なのか膝を揺らし腰を振り始めた。やがて言葉を失って、我を忘れて前後不覚の状態で喘き、声も濁り気味になっていく。
つばさの腹に手を触れて確かめて、枕カバーを掴んでいるつばさの手を取り、そこに当てる。
「ほら、こんなところまで入ってる、わかる?」
抜き差しすると中で僅かな抵抗とともに音を立てて、最奥につながる部分が上下した。つばさはもうまともに返事ができなくて、おれの腕を掴んで必死に引き寄せる。上から覆い被さって、逃れられなくした上で更におれはつばさの中の感触を味わう。
つばさの膝が痙攣して爪先が何度も宙を蹴る。肩口を引き寄せて抑えつけながら、中の締め付けと抵抗に猛る雄茎を預け夢中で腰を振った。興奮で息荒くなり、喉が震え時折無意識に唸るような声が出た。一足先につばさがひときわ激しく痙攣して、力尽きた。
おれも絶頂が近づき、先端が益々張り詰め、腹の奥から熱の塊が上がってくるのを感じた。
「あ…出る…っ」
その瞬間、腹の奥がきゅっとなった。砲身と陰嚢が収縮を繰り返し、つばさの体内で幾度も放精した。しかしそれに飽き足らずおれのものは再び中で息づき始めた。
でも、つばさは気を失いかけているのか力なく目を閉じて、時折余韻に体を震わせている。おれはまだ続きを欲しがっているものを宥めて一旦引き抜き、つばさの横に横たわって抱き寄せて声を掛けた。
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