24 / 49
第24話
ティッシュで素早く股間の後始末をする。俺は大事な息子を衣服の中に格納し、ジッパーを上げ、冷静さを取り戻して先輩の様子を伺った。
先輩は俺の横で手についた精液をティッシュで拭っている。その横顔は意外にも落ち着いているように見えた。
よし、引いてない。
多少恥ずかしそうだけど、嫌がってもいない。
大丈夫だ。
これなら行けるかもしれない。
この先の展開を思い描いて俺の口元はにやけた。
さっきから先輩は上半身だけ衣服をつけている状態で、素っ裸より卑猥な眺めなのだ。
先輩のおかげで俺はチラリズムに目覚めている。
「今度は先輩の番ですよ」
足の間をかい潜って、俺のずうずうしい手は先輩の股間に到達した。
「あっ」
ビクッと身体を縮めるので、嫌なのではないかと気になる。
「利休先輩。怯えてますか」
「少し……でも続けて」
「大丈夫ですか」
「うん、那須くんなら構わない。僕、那須くんになら触ってもらいたいから……。お願い」
そしてウルウルとした瞳で俺を見た。無意識に俺を悩殺するエンジェルアイズ。
「お願いされましたっ」
俺は興奮気味に請け負った。
股間の中心に息づくかわいらしいチンポ。
俺の手にすっぽり入るサイズだ。
「あ…ん」
遠慮のない俺の愛撫に先輩の身体が伸びあがる。
「那須くんの手……大きいね」
「嫌じゃないですか」
「ううん、うれしいよ。触ってくれて……、とても、うれしい……ん、あん……」
声がねっとりと甘く乱れる。
俺は感動していた。
先輩、こんな声が出せるんだ。
そして、ソファーを背にして妖しくくねらす白い姿態は、俺の眼を釘付けにしていた。
「先輩、無茶苦茶色っぽい」
「え」
自覚はないのだろう。だが十分に魅力的だ。
ぽっちゃりとした質感の腿に手のひらをすべらせ、喉にたまった熱いものを飲み下す。
「エロいっす。最高っす」
俺は、手にした先輩のかわいらしい性器に熱く狂おしい作為を加えた。先端の溝を指先で突っつく。
「ひゃっ」
反応のいい先輩の口から変な声が出た。
「ま、待って、那須くん。………ん、んんっ」
「気持ちいいでしょ。次はこれ」
激しく擦り立てる俺の施しに、辛そうで、そのくせ気持ちよさそうな様子で、先輩は唇を噛んでいる。
「………」
きゅっと眼を閉じて、顎を浮かせて、眉根を寄せて、欲望に溺れてくれている。
俺の手の動きに翻弄されてくれている。
「先輩。感じてますか」
「あ、那須くん、那須くん……」
唇が開き甘い声が俺の名を何度も呼ぶ。
素直な身体が快楽を示して細かく震えている。
「那須くん好き……、好き」
手が俺の腕を強く掴んで引いた。
求められている。愛されている。そう思うととてつもなくうれしくなる。
「俺も好きです。利休先輩かわいくて……すげえ好き。先輩、全部俺のものにしたい。俺のものになって」
懇願に近い囁きに先輩は眼を開けた。そしてあっさりと言ってくれる。
「もう、僕は君のものだよ」
そしてさらに強烈な台詞を吐いてくれたのだ。
「だから好きにして」
委ねられて、最上級の興奮に俺は唾を飲み込む。
「……利休先輩。ありがとうございます」
もはや俺の手の動きはマッハの速度だ。
気持ちよくしたいという思いが熱となって、先輩のチンポを必死に擦り上げる。
「あ、そんな……。そんな凄いの……僕、もうっ。あああ!」
先輩の身体は俺の腕の中でビクビクと痙攣した。
「イっちゃうぅ……」
艶やかな声を自分の中に取り込みたくて、俺は先輩の唇を強引にふさぐ。
戸惑う舌を絡め取りながら手を激しく動かした。
上も下も濃厚に触れ合ったまま俺たちは幸せな気分に浸る。
「………っ」
先輩のイク声は俺の口の中に淫らに反響した。
ともだちにシェアしよう!