利休先輩の身体は柔らかい。柔らかくて暖かくてふくふくしている。肌は俺の指の腹をしなやかに受け止める。今までにも思ったが、いわゆるもち肌というやつらしく、最高の感触だった。 「あ……那須くん………」 「感じてますね。ここ気持ちいいですか」 　俺は小さな突起を指先に摘まんでいた。 「あぁ……」 　まともな返事はない。 　ただ吐息がそれを肯定している。 「こうしたらもっといい？」 　言いざまそれを爪の先で挟むと白い喉がひくついた。 　見る間に赤く染まり立ち上がってくる乳首。 　今度はそれを舌でねぶる。 　チュウチュウと音を立てて吸うと自分が赤ん坊になったみたいな妙な気持ちになった。 「美味しいですよ。お乳が出てる訳じゃないけどなんかうまい」 「那須くんのバカッ」 　俺の讃辞を照れた声が跳ね返す。 「バカだけどバカとか言わないでください」 　なんだか情けない俺の願いに先輩が思わず笑う。 「那須くんて面白いよね。こういう時なのに余裕があるって言うか……」 「先輩だっていま笑ってるじゃないですか。余裕出て来たんですね」 「あ、ホントだ」 　驚いたように肩を揺する。緊張が解けてきたようだ。 「先輩、俺は先輩のこと気持ちよくさせたいんです」 「……ん…っとね。もう随分気持ちいいよ。那須くんに抱き締められるだけで、僕はすっごく幸せな気持ちになれるんだ」 「あんまりかわいいこと言わないでください」 　俺は感動しつつ、先輩の身体に沿って頭の位置を下げていく。先輩のへそを舐めた。 「わっ」 「ここもいいんですか。エッチな身体だなあ」 「バカ。那須くんのバカ」 「怒んないでください。大丈夫。俺の身体もエッチだから」 　同じですよと説得して、俺はさらに頭を下げていく。 「先輩のこと食べちゃいたいです」 　言って、まだ柔らかく眠っていた利休先輩のチンポを舐めた。 「那須くんっ」 　抵抗する腕を軽くいなし、さらにしつこく舌を這わす。 「あ、そんな……」 　戸惑いがおののきとなって白い腹を震わせた。 　感じているのは明白で、俺はもっともっと先輩を乱したくなる。 「食べさせて」 「え、えっ」 　かわいらしく愛おしい先輩の性器。それを口に含む。 「ダメ、そんな……」 　俺の舌の動きに合わせて、拒否する声が甘く淫らな響きにかわる。 「そんなことされたら、僕…僕……」 「……っ」 　俺は頬を窄めて先輩の息子を刺激した。しなやかな身体が大きくたわむ。 「出ちゃう。出ちゃうよ。那須くん！」 　切羽詰まった声を無視しさらにいやらしい愛撫を与えた。 「もう、もうイっちゃう…ぅ………!!」 　爆発が液体となって俺の喉を叩く。生々しい感触。 　よじらせる身体のラインが切ない。 　息が収まるのを待って、俺は聞いた。 「俺も、気持ちよくなっていいですか」 「………あ、…あぁ」 　朦朧となっている先輩の両の脚を抱え上げ、腰をねじ込む。真ん中に位置を定めた。 「リラックスしてください」 「ん…っ、……うん、うん」 　呼吸は荒く、リラックスとはとてもいいがたい状態だったが、それでも頷いてくれる健気さに俺は感謝する。 「ゆっくりするから怯えないで……」 　囁いて、先輩の小穴にペニスの先端を当てた。もうコツは心得てきている。ちょうどいい角度を身体が覚えていた。 「入れますよ」 「あ、あぁ……」 　先輩の華奢な膝が戦慄いているのを見ながら、俺はチンポで陰部を裂いて行く。したたかな重量を沈めていく。 「くっ」 「うわ……イイ、すげぇイイ」 　汗が伝う。 　肉が軋む。 　凄まじい快楽が俺たちを取り巻いている。 「先輩。利休先輩。好きです。好き……くうぅっ」 「あ、あ、あ、…僕も、僕も好き………那須くん。那須く…ん……」 「利休先輩……」 　愛しい者にあられもない声で名前を呼ばれ、俺は激しく腰を突きあげた。