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嘘が付けない
まずい、明らかに話題変えた感じになってしまった。
「へぇ…!共感が出来る友達が出来て良かったです。不安になってないかって、本当は心配してたんです…それを僕が聞くのでは少し違う気がして」
「あ…色々考えてくれてたんだな…三春、かわいい、大好き」
三春をギュッと抱きしめる。可愛さが爆発して行動に出た感じだ。そんな俺の純粋な行為など知らず三春は笑う。
「真琴さん…積極的…かわいいのは真琴さんだよ…」
息を吐くようなトーンで言われ耳がくすぐったくなる。
「三春っ」
「耳、弱いの、真琴さん」
フッと息を入れられ、耳がゾワゾワする。
「ちょっ、それは!誰だってゾワゾワするだろ!」
「あはは、そうかも」
熱を含んだ顔と距離を縮めてくる空気に何をされるかが分かる。
三春、すげぇ、エロい顔してる。それもちょっと可愛いと思う。三春が成長したら可愛いなんて思わなくなんのかな。いや、好きだから可愛いって思うのかも。
求められて嬉しい…。俺、抱きたいって思ってたのに、変わったな…。
触れるだけのキスが可愛い。三春は年の差をもどかしいと思ったことあんのかな。
俺は…性癖の問題っていうか、捨てられないものがショタっていうこともあって満足してるけど。
「真琴さん…考え事?こっち集中して…何も考えられないようにしてあげる…」
首元に吸い付くようにキスされ、赤い跡が付く。
「あ、ばか、目立つだろ」
「わざとです」
服を捲られ、手が肌に触れる。
ビクッと震える。
「嫌だっ!!」
三春の身体を押しかえす。
無意識だった。さっきの光景が頭にチラついて離れなかった。気にしないなんて無理だ!気になって仕方ない。
「真琴さん…やっぱり、何かあったんですね」
「え?」
「ここに来た時から気になってたんです。ずっとソワソワして顔色伺ってる…やっぱり気のせいじゃなかった」
悔しさに顔を歪める表情にドキッとする。柔らかでいつも可愛い表情ばかり俺は見ていた。いまの三春の表情は怒りと悔しさで歪められ、初めて男を感じさせられた。
…不謹慎だけど、カッコイイと思ってしまった。
「あの…三春…ごめんな、俺…嫌とかじゃ」
「分かってます。だったら!ずっと貴方が気にしてることを話してください!もう分かってるんですよ、気になることがあれば引きずって態度にも出るくらい隠し事が下手なこと。…言いたくないことは言わなくていいんです、だけど、僕が解決できることなら力になりたい…貴方に悲しい、辛いを味わってほしくない…僕と付き合ってることが間違いだなんて思ってほしくないから…!僕の方が貴方に惚れてるんです…」
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