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第3話
猶予は3日。
仕事は忙しさを極めていて。
でも『今しかない』と思った僕は先輩に無理言って休暇を貰った。
約束なんかしてない。
ただパソコンにヒントを残しただけ。
地球の反対側に居る悠仁がそれをいつ見るかは不明。
でも僕は賭けてみたかった。
僕達の愛の力に。
ボストンバッグを床に置いて十字架の前に跪く。
神様。
今だけでいいんです。
僕の我が儘を聞いて下さい。
✱✱✱✱✱
1日目。
悠仁は現れ無かった。
パソコンのヒントに気付かなかったのかな?
そう思いながら辺りが暗くなるまで待ってホテルに帰った。
『悠仁に会えたか?』
ホテルに戻って定期報告だから必ずしろと言われた国際電話の向こう側で先輩が心配そうに呟く。
「いえ・・・会えませんでした。」
『そっか。明日も帰ったら電話しろよ?』
強制的にさせられた口約束を念押しされて電話は切れる。
心配してくれてるのが嬉しくてあまり落ち込まずにその日は眠れた。
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